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共通トナーって知ってますか?海賊版、汎用トナー、互換

純正トナー以外の消耗品には様々な呼び方がありますリサイクル、海賊版、汎用品、互換と中身は様々で自己責任を要するものも多いのですが意外と知らない方が多いのが共通トナーです
知られていないけどとっても深みがあるのが共通トナーです
そこで共通トナーの名付け親が解説します。


純正以外のトナー

複合機にしてもプリンターにしても消耗品は純正トナーが基本です
しかし純正以外にもトナーが存在します
例えば有名なところからリサイクルトナーが代表で他にも互換品とか海賊版なんて呼ばれるものもあります
これらのトナーは純正と対のものでメーカーが認めていないものです
なので過去裁判が頻繁に起こっていました

だから純正以外を使用するなら自己責任が付いて回ります

共通トナーとは

共通トナーとは純正に近い製品です
メーカーはよそのメーカーにOEM供給などをします
OEMを受けたメーカーは自社ブランドのバッチをつけてプリンターでも複合機でも販売します。当然消耗品もOEM供給を受けるわけです

自動車でもOEM供給はあるのですがプリンターなんかは消費者はOEM品なのか否かは知らないのが通常です
だから使っているプリンターが実はよそのメーカーが作ったものって事もあるのです

昔は汎用トナーと呼んだりもします

共通トナーはメーカーじゃない海賊業者が適当に使える粉を販売しているものってどこかの掲示板のQ&Aで見た事がありますが違いますよ

共通トナーはメーカーがOEM供給などに使うために製造したもの

もっと具体的に説明すると
20年前以上にLBPプリンターのEP-Tというキャノンのトナーがありました

このEP-TをOEM供給を受けているメーカーがめちゃくちゃありました
富士通、NEC、IBM、東芝、三菱電機、日立、HP、リコー、アップル、パナ、兼松、DEC、メモレックス、サンヨー、JDL、ユニシス、ソニー、NTTなど

各社品名を変えたり変えなかったりでOEM販売して供給を受けていました

このEP-TのOEM品が世の中に密かに出回ったのです

このOEM品は通常の販売店の仕切値やユーザーの購入価格よりかなり安く仕切られたのです

EP-T以降も共通トナーは品番を変えて出回っていたのですが残念ながらユーザーは享受出来ないものでした

まとめてる卸店や販売店で利は吸い上げていたからです

富士ゼロックスとエプソンの消耗品が一緒だったこんな事もありました
ゼロックスの複合機がエプソンのプリンターのトナーと実は同じ
これに関してはプロでもわからなかったところも多いかもしれません

だからこそ共通トナーは実はとっても重要なのです
純正トナーと同じように高品質でありながら爆安だからです

それと共通トナーを知るとメーカーの商売上手やその他全体像が見えます
これは今後のOA機器の選択にも大いに役立つと思います

複合機やプリンターの業界の方でもメーカーの部長クラス程度では共通トナーの事を知らない人結構多いですよ

メーカーの幹部クラスじゃないと厳しいと思われます

共通トナーはリサイクル品や海賊版の粉とは違います
メーカー相当品なのですが一般社員は知らないので怪しい製品と勘違いされるのが問題です


共通トナーってメーカーのOEM関連で出回ってしまった側面がありますが関係ないメーカーも参戦している事もあったので群がりがすごいです
所詮粉なんですがなかなか味わい深いものなんですよね


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