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読後メモ 『あなたも作家になろう 書くことは心の声に耳をすませることだから』 ジュリア・ キャメロン著 2003年03月15日発行

『ずっとやりたかったことやりなさい』の著者です。
「ただ単純に書くために書きなさい 」という主張。

言葉を記す という 純粋な喜びのために書くと、混沌としたことが意外と明晰になっていって自分の理解を深め、高次な力が語りかけてくれるようになって、情熱的に生きることができることにつながるそうです。 

耳を澄ませる。とにかく耳を澄ませなさい。で、聞こえたものを書き写す。 
無理に話すようなことはしなくてもいいし、単純に書き留めればいいんだ。考える必要もない。そうすれば演説ではなくなって、エゴも消えて、物事が明らかになっていく。

作家の意図を伝えるとかそのようなことを重視しなくていい。思考の自然な流れを書き留めるだけでいいんだ。
書くことは書き留めることであり、考え出すことではない。考えだそうと奮闘すると高尚になりすぎて手が届かなくなる。考え 出そうとすると背伸びをしてしまう。ただ緊張がなく 注意力をもって書き出すだけ・書き留めるだけ。
上手に書く必要はないし、 コミュニケーションを取らなくちゃいけないとか、相手を感心させようという必要もない。そういうことを自分に課さなくていい。

出版して批判される心配がないんだから、日曜大工でちょっと工夫して書棚などを作ってしまうみたいに下手であっていい。
上手な文章は結果を知っている映画を見ているようなものでつまらない。 独自の風味が必要。気になった些細な点を全て書き込み、削除するのは後からでいい。気の利いた言い回し など必要ない。下手に書いているようで実は多くの人がとても上手く書けている。
下手ウマな絵の方が面白みがあるし、下手ウマなイラストが売れているって事もありますよね。

また時間がないからできないのでもない。
時間がないって言うんだけれども、そんな 艶やかなシルクを1枚 きれいに作り上げようっていうんじゃなくて、もう パッチワークを作るんでいいんだ。時間なんて 隙間時間をかすめ取るようなものであって、小説 も少しずつ積み重ねることによってできていく。やっぱりいい言葉ってのは一瞬で 思い浮かぶらしいんだけど、そういうひらめき みたいなのを書き留めて、ちょっとずつ追加していくパッチワークなんだ。だから時間をしっかり取らなくちゃ なんて考えなくていい。
 
まず1日15分取れるか考えてみる。取れることもあるなとなると一日に15分が二回取れたり、週に数時間取れる時があったり。今じゃダメなの?って考えると、本当に書く時間っていうのは生まれていく。

 身の回りのことを描写していくと、生活を味わうことができる・生活に趣を感じることができる。
 とにもかくにも 耳を澄ませて、パッチワークのように書き留めてみよう♪


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