自作ギターの製作話2 〜方向性を決める〜
前回の記事でなぜギターを自作しようと思ったのか?という事と1から木材を削って作るのではなくできているパーツを組み合わせて作ろう!
という事を書きました。
さぁ、いざ材料集めだ!!
という訳にはいきません。
作るギターの方向性を決めなければいけません。
エレキギターを作るといっても最終的にどんな音を出したいのか?どんな操作性にしたいのか?
によって集めるパーツが違ってきます。
分かりにくい方は料理で例えると分かりやすいかもですね。
ハンバーグを作りたいとして濃厚なチーズ入りハンバーグにしたいのか?
それともあっさり和風ハンバーグにしたいのか?
ヘルシーな豆腐入りハンバーグにしたいのか?
同じハンバーグでも方向性によって集める材料は変わってきますね。
という事で作るギターの方向性です。
ネックはローズウッド指板、メイプルネックの22フレット。
ボディはできればアルダーボディ。
色はせっかく作るならあまりみんなが持っていない色が良いなと考えていました。
正直なところ指板はメイプルでもローズウッドでも個人的には音作りに関係しないのでどちらでも良かったのですが、所有のSuhrがメイプル指板なのでローズウッド指板で作りたいなと思ったのが主な理由です。
↑これがローズウッド指板(のちに書きますがちょっと事情があります)
アルダーボディは理想を言えばなのですが何せ極力材料費を抑えて作ろうと思っていたのでアルダーボディは手に入らないだろうなと思っていました。
22フレットは僕自身がずっと22フレット仕様のギターしか使ってこなかったので22フレット仕様以外の選択肢が無かったという事です。
仕様はSSHレイアウト。要はフロントとセンターはシングルピックアップ、リアはハムバッカーにするという事です。
自分のSuhrは3シングルピックアップでリアもシングルピックアップなのですが、Rockまでは良くてもHard RockやMetalぐらいまでくるとシングルピックアップ特有のジャキッとする感じが気になります。
できない事はないのですがやはり激しい歪みでウォームな音色が欲しいなという事でハムバッカーを付けたいのです。
フロントとセンターはカッティングをする時にシングルピックアップの方が好みなので合わせてSSHレイアウトが理想となる訳です。
↑これがSSHレイアウトですね。
コントロールは1ボリューム、2トーン。
リアトーンはリアピックアップに効かせて、フロントトーンはフロントピックアップとセンターピックアップに効かせたいなと思いました。
これは自分のSuhrがその仕様なので慣れているからというのが1番の理由です。
アーミングは多用する方なのでアームは搭載する。
そして実は1番こだわりを持って集めたかったパーツがペグです。
実は自分のSuhrで好きなポイントがストリングスガイドが使われていない事なのです。
↑上の写真がSuhrのギター。下の写真が自作ギター。
ストラトにはほぼ搭載されているはずのストリングスガイドが付いていない。
見た目も好きですし、恐らく弦振動や「鳴り」に影響があるのではないかと考えています。
なのでペグのポストの高さが変えられるGotoh製のHAPMは絶対に取り付けをしたいと思っていました。
↑これが横から見た図です。1弦と6弦でポストの高さがかなり違いますね。
という訳でこれらの材料を極力安く手に入れる為に毎日オークションサイト、フリマサイトを覗く日々がスタートしました。
この時点では組み上がったギターの想像ばかりしていて細かなボタンのかけ違いが次々に発生する事は思いもしませんでした。
組み上がった後に思ったのはギターって物凄く考えられて組み上げられているし、メーカーや個人ルシアーの方たちってこれを計算して作ってるって本当に凄いなという事です。
さて、長くなってきたので次回にパーツ集め編を書きたいと思います。
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