自作ギターの製作話8 〜完全に作業停止の配線工程〜
前回はブリッジを取り付ける作業が終わり、大筋で外観も完成したところまでを書きました。
さて、いよいよここから配線の工程が始まります。
実はこの工程、製作前の段階から1番の鬼門だと思っていました。
回路図の見方が全く分からない!
ので恐らくここで詰まるだろうと、、、。
ただ、現代は優しい社会なのでネットに写真があったりYouTubeに配線の仕方が載っていたりするので頑張ればいけるんじゃないかと考えていました。
まずはピックガードにポット、スイッチ、ピックアップをはめていきます。
表から見るとこんな感じです。
なんだかさらにギターっぽくなってきましたね。
しかしここで一つ問題が発生します。
以前この写真の53mmがあとあと問題になる事を書いたのですが、なんとピックアップが大きすぎてピックガードに入りません!
恐らく53mmの右横に書いてある50mmが標準なのでしょうか全くもって入る気配がありません。
仕方なくピックガードをサンドペーパーで少しずつ削っていき、
なんとかハムバッカーも装着です。
そしてここからいよいよ決戦、、、もとい結線を開始していきます。
ネットの絵で書いてある分かりやすそうな図を真似てやってみました。
ここで通電チェックです。
当然弦はまだ張っていませんからアンプを繋ぎ、ピックアップをコンコン叩いて音が出ればまずOK。
次にトーンを回して音がこもったり、こもらなかったりの変化があればOKです。
・フロントピックアップは鳴る。
・センターピックアップは鳴らない。
・リアピックアップはなるけどスイッチがフロントの時に鳴る
という問題だらけの回路が出来上がってしまいました。
もう一回絵で書かれた回路図を見直すも間違ってはいない、、。
という事はこの図が間違っていたのか??
うーん、分からない上にハンダを全部外してもう一度やり直さなければならない、、、。
その日は完全にトーンダウンし終了、、。
別の日に今度は違うサイトの少し違う回路を元に再度挑戦です。
こんな感じで再度結線完了。
そしてドキドキの通電チェックです。
・フロントピックアップは鳴らない。
・センターピックアップは鳴る。
・リアピックアップはなるけどスイッチがフロントの時に鳴る
前回のとほぼ同じやないかーい!
図を見直しても図の通り結線できているはず、、。
そしてここからまたハンダを外したりするのかぁ、、と考えたら
完全に心が折れました、、、
そして完全に折れたときにずっと作業の様子をTwitterで見てくれていたWabi_Sabiの紅谷さんと連絡を取り見てもらう事に。
紅谷さんはアーティストとしてベースを主とした様々な楽器の演奏能力はもちろん素晴らしいのですが、エフェクターやシールドなどの機材を自作したりメンテナンスまでできてしまうスーパーマンなのです。
しかも本来こちらがお願いする立場、持参して伺うところなのですが郵送で送ってくださいとのこと。
どれだけ優しいんでしょうか(T-T)
心の折れた僕には神にしか見えませんでした、、。
Wabi_Sabiのサポート時に構想が浮かんだこのギターをまさかのアーティストさん本人に手伝っていただく(というかもはやここまでやってもらうと共同製作)という贅沢過ぎるお願いとなってしまいました。
という訳でボディを梱包し、紅谷さんの元へ郵送するのでした。
もうこれで安心。製作はほぼほぼ完了、あとは楽しみでしかない!と思っていました。
まさかその後も自分の加工したブリッジで悩まされるなんて、この時は思いもしませんでした、、、。
パーツ代:
ネック 1000円
ボディ 2000円
ピックガード 500円
ピックアップ 24500円
ブリッジ 6800円
ポット×3 2100円
ノブ×3 450円
ピックアップセレクター 1700円
ジャック 800円
雑費:
xotic oil gel 1000円
穴埋め木の棒 300円
配線材 200円
合計:41350円
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