解像度のはなし
解像度が高いというのは簡単に言うと
写真の世界では、拡大しても細部まで細かく写ってるという意味です。
今回はそれの比喩として、人がどれだけ分解して世界を見れるかと言う意味で使いました。
ボケっと無感覚に近いような状態で生きるか、自分の世界をとことん細部まで味わえるか、それがより幸せに生きるための大事な要素の一つだと思うのです。
そして写真を撮る事の良さの一つはそういうところにもあるかなと思います。
写真を撮っていると目の前の世界を見る解像度が上がってくるはずです。
より細部まで、逆により広い視野で、今までとは全く違う角度で世界を見ているはずです。
いやほんとは写真だけじゃない。何かを好きになって極めようする「道」の真髄だと思います。
茶道はモロにそれですしね。
何事も道は宇宙にまで繋がっている、という事だと思います。
小説家の 桐野夏生さんにお会いした時に聞いた言葉を僕はとても気に入っています。
最後にその言葉でしめくくります。
「小説の真髄は道端の石ころから宇宙の普遍を見出すこと」
写真もそうありたい。