時空を超えた世界へ(あらすじ01)
主人公は匠、ゼミやクラブ活動で充実していた。
ある日彼が学校から帰ると眠くなり
うとうとしていると過去からやって来たドクター
デートリッパ―が現れる。
君の人生において大きな問題が起こると告げる。
30年前父親の悠斗と母親の明美との間に別れ話が浮上しているという事だ。
事の発端は付き合っていくうち悠斗が正直に話した方が良いと思い
自分が精神障害を持っていると告げる。将来に不安を感じた明美が動揺して
心の中で別れようか迷う。
これを知ったドクターデートリッパ―は匠に別れ話を無くするように
父親と母親と30年前から知り合いだった友人によりを戻すように働きかける。
そうしないと姉の真奈も匠も生まれてない事になる。
但し、その問題以外の過去の出来事については触れてならないとドクター
デートリッパ―は言い去っていく。
すると自分の前には扉が見えたそれを潜ると30年前の世界にタイムスリップ
した。父親は34歳で母親は32歳だった。父は前の会社でうつ病になり会社を辞め今はコンピュータ関係のエンジニアとして働いていた。彼は今の仕事に遣り甲斐と使命感を持っていた。母親は銀行に勤める普通のOLだった。
出会いは結婚相談所が行っていた婚活パーティーだった。
二人は出会って音楽の趣味など共通の趣味などで話は盛り上がり、お互いの連絡先を交換して交際が始まった。父には学生時代からの親友である進がいた。
母には学生時代の親友である陽子がいた。
私は両親の親友にあって相談を受けたら悠斗と明美に結婚を勧めるよう
促して欲しいと懇願した。あなたは誰かと聞かれたら未来からやって来た
悠斗と明美の息子の匠ですと答えた。
両親の親友は何のことだか良く解らなかったが話にのってくれた。
父親の悠斗は勤めていた会社を辞め、独立して起業する。
1990年代はインターネットの商業利用が始まり、IT業界で多くの企業が設立され、急速な成長を遂げた時代だった。会社も同様に波に乗って順調に売り上げを伸ばした。
悠斗は進に結婚の事で相談した。進は「こんな機会を逃さない様にした方がいい。諦めないで、君はこれから事業を拡大してより多くの資産を持てる。きっと相手もそう思うだろう」
一方、明美も陽子に相談を持ち掛ける「障害を持っていても社会に立派に貢献している人もいる。
人柄が良いなら良いのでは。彼はきっと資産家になれるわ。こんなチャンスないかも」と言って説得する。
二人の友人の勧めもあり、悠斗と明美は結婚を誓うことになる。
式は軽井沢高原教会で執り行われた。
目覚ましが鳴ると匠は目をさます。もう9時だった。もうそこにはドクターデートリッパ―はいなかった。
匠は夢だったのに気づいた。
大学の休暇でそこはハワイのオワフ島の父親が買った別荘にいた。母親の明美は「まだ寝てたの」と言われた。
姉の真奈も結婚して子供がいた。
父親の悠斗は社長職から退き会社の顧問をしていた。時よりハワイの別荘で執筆活動をしていた。
彼の体験談を元に書かれた書籍もそこそこ売れていた。
悠斗はこのような幸せな生活が出来ている事を感謝していた。