【現代麻雀への道】13 庶民になった国士無双
国士無双は国に二人といない?
今回の主役は国士無双だ。
筆者が麻雀を覚えた頃には、本名が十三公九(シーサンヤオチュー、公は公の右上が欠けてる字)、あだ名は国士無双と入門書に書かれていた。 それが今では国士無双が本名とされている。ちなみに国士無双とは、国に二人といない英雄の意味である。
しかしこんなことを感じたことはないだろうか。立派な名前のわりには簡単な役満じゃないか。名前倒れのヤツ…。
筆者の手元にある「麻雀百科』昭和53年度版 (竹書房・絶版) には、コンピューターを使って無作為な配牌3万回から、すべて国士無双を狙ってみたという企画が載っている。
結果として、総合テンパイ率はさすがに低くて2%弱なのだが、配牌で一九字牌が8種類以上あった場合のテンパイ率は約17%だった。途中で他家からリーチが入ることもなく18巡目までツモれるという条件下だが、それでも簡単な役満といっていいだろう。
名前倒れの国士無双。今では確かにそうなのだが、そんな彼にも役満のなかでも最高峰という時代があったのである。
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