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オンラインカジノで聴取を受けた吉本芸人たちはどうなるのか? ~【オンライン賭け麻雀をやった容疑で警察から取り調べを受けた体験記】後日譚
今回は、匿名希望の方からいただいた原稿になります。以下、いただいた原稿になります↓
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こんにちは。
昨年春に「少額(1回百円程度)のオンライン賭け麻雀を十数回したのを咎められ、警察から長時間の取り調べを受けて、検察に書類送検された」話を寄稿した者です。
今回は、私自身が書類送検された後実際どうなったかのご報告と、昨今巷を騒がせている「吉本芸人オンラインカジノ」問題がどう着地するか、私なりの予想を書いてみたいと思います。
家宅捜索~書類送検の流れ
詳細は前回の記事を読んでいただくとして、ざっくりと経緯を記すと以下の通り。
①2021~22年に、取引先の依頼でオンライン賭け麻雀をプレー
②2023年年末に突然自宅に警察が家宅捜索に訪れる
③そのまま自宅にて8時間の取り調べ
④後日警察署に呼び出されて7時間の取り調べ
⑤検察へ書類送検されて、その後の沙汰を待つ(起訴、不起訴が半々ぐらいではないか、とのこと)
という感じ…これは前回記事の目次を見りゃ分かりますね。
さらに補足すると、以下のようになります。
・①は取引先の広告代理店が、プレーのレポートを記事広告として構成するために、たまたま別件で取引があった私が、麻雀ができて記事が書けるので適任ではと依頼したもの。不定期掲載だったためにいつプレーしてくれという指定はなかったが、常に記事にできる場面をストックしておいてくれと言われていて、それがたまたま捜査の網に引っ掛かった模様。
・②の罪状は常習賭博罪、その対象は1回百円程度のオンライン賭け麻雀を13回プレーしたのみ。ちなみに実際のプレーは計500回ほどだと思われるが、それはあまり問題になっていない。取り調べも基本的には、事前に警察が捜査して録画及び撮影していたプレーの場面に関して、実際に自分が行っていたので間違いないとの確認作業だった。
・③の自宅取り調べに長時間掛かったのは、事前捜査の記録と、実際自分のPCからIDにログインして表示される牌譜との照合、そしてそれを実際に自分がプレーしていたとの確認を13ゲーム(計40~50局)分逐一行っていたから。
・④の警察署での取り調べも、基本的には②での照合が正しいと改めて確認して、同時に自分の素性を示して確認する作業だった。私の場合は①で示した通り、このプレー自体とある代理店に依頼されて行っていたが、結果的にそういう経緯は記録はしていたがその真偽までは詳しく問われず、代理店名も聞かれてはいたが先方に連絡もなかった。とにかく、私自身がこのアカウントで実際にプレーし、金を賭けていたことに関してのみ事実を固められた感じ。
夏のある日、地検への呼び出し
この記事を書いてから3か月ほど経った夏のある日、最寄りの地方検察庁から呼び出しが掛かり、出頭することになりました。
そこでも基本的には③④の取り調べと同じ内容をざっと確認されたという感じでした。
正直、この時点で私なりに調べていた感触としては、不起訴になる確率6~7割で、残りの3~4割が略式起訴、本人が希望すれば公判(裁判)にもできるというイメージでいたので、まあ素直に事実を認めれば、事情を鑑みて、またその後1年間はやっていないのだがら常習性の無さも認められて、説諭みたいなのだけ受けて不起訴になる流れかな、と軽く考えていました。
しかし見事に期待は裏切られて、淡々とした取り調べの後に、淡々と起訴になることを告げられます。
常習賭博罪を単純賭博罪にしてあげる(してあげるとは言いませんでしたが、少し軽い罪になるというニュアンスでした)ので、今後は絶対に違法な賭博をしないように、と諭されました。このままだと略式起訴となるが、希望するならば公判で争うこともできるとのこと。
略式起訴だと、もうこれ以外の要素が考慮されないから100%有罪で刑事罰。裁判にすると費用と時間もかかるうえに99.99%有罪で刑事罰。さあ、どうしましょうか。
私の場合はそもそも取引先の依頼で行っていたことなので、裁判で争えば0.01%以上は勝ち目がありそうでは?とも考えましたが、そうなると今回問題となっていないプレーの回数などもすべて洗われて、再度常習賭博罪になる可能性もあるのか? いやそれよりも、裁判になれば取引先にも迷惑がかかる可能性が高い、このまま自分の起訴だけで完結すればそれを条件に取引先に罰金分+α(迷惑料)の補填してもらうことができそうだ、などと瞬時に考え、結局、略式起訴を選択しました。
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