Mリーグ6/16 1回戦「東」場 日向はアマゾネスになれたのか?
業界一詳しいMリーグ観戦記です。今日もなんとか書きました。今後も続くか不明。毎日、第1試合だけで力尽きちゃいます。魚谷さんごめん。
1回戦は瑞原×近藤×内川×日向の対戦となった。
この日の日向は違っていた。いつもは守備的すぎて、いい手が入ったときしかアガりにいかない。それが今日はガシガシとアガリに行ったのだ。そんな様子を見ていこう。
東1局0本場 マンガン確定vs高め三色
親の瑞原の手は7巡目にこうなって↓
さして考慮する感じでもなく、ドラの中を切った。いいねえ。こんなの考えたって考えなくたって中切りに決まってる。マンズは4567でテンパイする形だ。
この鳴きに呼応したのか、日向はこうなって長考↓
この手は牌効率的には6sか9sを切るところだが、日向は6m切り。三色を消す打牌だが、親がドラの中を切った直後だから、もう将来の安全性しか考えてないだろうね。
瑞原の手↓
9mを切ってイーペーコーを確定させると、リーチしてマンガン確定。6mを切って高め三色に受けると、リーチ高めツモで6000オール。
片山さんの漫画『スーパーヅガン』に、マンガン確定に受ける方が筋がいいと描かれてるやつだ。俺は麻雀を覚えて間もない時期にそれを読んだ影響で、ずっとマンガン確定に受ける人生だった。たぶん、ただの一度も高め三色に受けたことはない。状況によっては高目を追う生き方へのあこがれが今もあるんだよな。
世間の麻雀なら、6と9では出やすさが違うから、9が高目なら三色狙いに受けても良さそう。でもMリーグでは、みんな守備的だから、無筋の9がそこまで出やすい感じはしない。
瑞原は多少考えてから確実にマンガンの9m切りリーチに出た。ひなたんがブロックした69s待ちだ。
このリーチを受けた内川の手↓
7pをチーして、瑞原の現物の1m待ちになった。
こういうさばきの手って、脇が無造作に切ってくれると非常に助かる。でも、脇が神経質に止めてしまうとリーチとの対決になって、打点が違うから不利だ。麻雀プロの対局って、こういう流れ玉に当たることを嫌うタイプが多いから、さばきの手って不利なんだよな。
この局は、内川がすぐ1mをツモ。瑞原の親マン確定リーチは日の目を見なかった。
東2局0本場 序盤の字牌の切り順は?
寿人の解説が自然体な雰囲気で感じいい。自然体で人柄が感じられる解説っていいよね。多井のようにトーク力で勝負していく道もアリなんだけど、専門家として出てるわけだから、誠実に淡々と解説していく方針もいいんじゃないか。そんな風に思う。
ここ↓から日向の第一打が南。
ピンフ系の手なら役牌から切るというシステムは、意識高いアマチュアの間ではすでに一般的だと思う。でもMリーガーはけっこうそうでもない。村上みたいに役牌から切ってゆくスタイルを貫いてる人もいるんだけど、多くの選手には、役牌とオタ風の切り順に「理」と「意志」を感じない。いい手だったら役牌から切ろうぜ。そういう麻雀の方がかっこいいよ。
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