【雀ゴロ】高レートのマンション麻雀とはどういうものか
マンション麻雀とは何か
光あるところに影がある......というのは、大昔に放映された忍者漫画 「サスケ」の冒頭のセリフだが、どんなギャンブルにも裏があるように、麻雀にも非合法の影がある。それは通称でマンション麻雀と呼ばれる存在である。
それではマンション麻雀とは何かというと、それは営業許可を取っていないモグリの雀荘である。では、 なぜモグリの雀荘があるかというと、 麻雀はちょっとレートが高くなると、 盤察に捕まってしまうからである。だからモグリでやるしかない。
ちなみに、フリー雀荘を非合法の存在だと主張する嫌ギャンブル派もいるが、フリー雀荘は警察に営業許可を取った合法の存在だ。まずはレート以前に営業許可を取るかどうかが問題で、たとえば以前、タクシー会社の経営者が捕まったことがあった。それは運ちゃんたちに会社で麻雀を打たせて場代を取っていた容疑だった。レートはフリー雀荘でありふれている1千点百円で、まったく高レートではなかったが、営業許可を取ってなかったから一発でアウトとなった。
というわけでモグリの雀荘はすべてアウトなのだが、そのうち、レートを高くしたいという理由で営業許可を取れないのがマンション麻雀なのである。
それでは、マンション麻雀とは具体的にはどんな感じのものなのだろう?
すでにガチなギャンブル場ではない
繁華街の裏手などにあるマンションの一室に、全自動卓を2卓ほど置いたモグリの雀荘、それが大多数だ。住宅街ではいけないが、居酒屋の横でもいけない。他の裏ギャンブルの多くがそうであるように、会員制でサービスはかなりいい。飲み物やタバコは無料だし、食べ物も高級なものがただで食べられる。
もちろん一般のフリー雀荘にくらべると場代は高いが、それでもそこで動く金と比較すると相対的に低くなる。ギャンブルには五分デラという言葉があって、テラ(場代) が勝ち金の5%以下なら食えるといわれている。マンション麻雀の場代は、半荘 1回ごとにトップが5千円払う、あるいは1万円払うというスタイルが多く、五分デラ程度になりやすい。
といっても、そこに食いついている雀ゴロが多いかといったら、そんなことはない。というか、雀ゴロなんて人種は現代では絶滅してる。すでに麻雀は稼げるギャンブルではなくなっているからだ。現実のマンションには『むこうぶち』の傀は存在しない。
そこで打たれている麻雀のレベルはというと、どのマンションも狭いコミュニティだからレベルは千差万別。体験的には、麻雀は金持ちほど強くなるので、金持ちが多いほど場のレベルは高くなる。つまり、レートと比例してレベルも上がっていく…ような気がする。
それでは一般論はこれくらいにして、具体的なケースを見ていこう。ここに挙げるのは筆者が体験した話と聞いた話が混ざっている。
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