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【雀ゴロ】四天王2号の隙がようやく 雀ゴロ通信1

数年前、『PIDEA』というパチンコ業界雑誌に何回か連載したやつです。
「雀ゴロ通信」みたいな題名でした。
書いてた時期は、まさに雀ゴロ稼業の真っ最中でした。

問い

タンヤオ三色というチャンス手を、4巡目に早々とテンパイした。これはリーチかダマか?(答えは最後に)

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職人技の麻雀からデータ麻雀へ

 2年ほど前のこと、合法と非合法の境目にある雀荘に、片道1時間半ほどかけて通っていました。

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 そこには横浜四天王と呼ばれる、やたら強いジジイたちがいました。その一人である四天王2号が今回の主役です。
 その話に入る前に、このコーナーで語っていく内容について、説明させてください。
 この10年ほどで、麻雀の強者像は大きく様変わりしました。かつての職人技の時代から、データに裏打ちされた強さの時代に。
 それはさながらプロ野球が、経験や勘に頼った戦術から、データを駆使したID野球に変わっていったような変化です。
 野球の例を出すと、たとえば「無死一塁なら送りバント」という従来のセオリー。これを検証するべくデータを調べてみると、送りバントしたときの得点率は40・6%。ヒッティングしたときの得点率は、セ42・0%、パ41・9%(2005年)。いずれもヒッティングのほうが得点率は高かったのです。こうして「無死一塁なら送りバント」は定石的セオリーの座を失いました。
 同じような変化が麻雀でも数多く起きています。しかし、そんなふうに思っているのは30代まで。40代以上の人たちは昔と変わらない麻雀観を持ち続けています。
 そんな事情は、スカパーやケーブルテレビの麻雀の対局番組を観てみるとよくわかります。年配の解説者が語っているのは、昔と変わらない勝負論。ほとんど的外れです。
「引きの強さ」「勝負勘の良さ」「勝負所と見た」などのフレーズは結果論にすぎず、自分で打つときには有害無益な考え方です。
 それではID麻雀ではどんなふうに考えるのか。それをおいおい語っていけたらと思っています。

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