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めくるめく歌舞伎町3狂筆頭店での勝負

3/1のこと、俺としては珍しく朝8時台に家を出た。埼玉県の実家に行ったんだけど、用件を終えてから戻ってきて午後2時に新宿を通過した。

夕方5時までに帰宅してnoteを更新したい。記事は電車内で書いた。2時間くらい余裕がある。

今日から歌舞伎町3狂筆頭店にレインボー牌が入るという。そりゃ下車しちゃうよな。これは個人の欲望からの行動じゃない。歌舞伎町アドゲー記者としての責務だ。というわけで筆頭店に向かった。

東風5回、1時間半だけ打とう。そこで切り上げて帰宅しnoteを更新しよう。俺は20世紀の遺物なので作業的なことはPCじゃないとできないのだ。

店に入った。いつも通り照明が少し暗めなのが雀ゴロの巣を感じさせる。みんな雀ゴロに見えるけど、「天牌」のキャラたちとは違って、ちゃんと会社員とかやってて税金や社会保険料を払ってる人たちなんだろう。

待ち席でメンバーさんに今日からレインボー牌が入るのか聞いたら、来週からだという。話が違うな。特注牌の製作が間に合わなかったの? 関係ねーけど、レインボー牌の次に採用される特別牌は、ギャラクシー牌とかアンドロメダ牌とかブラックホール牌みたいな壮大な名前となり、すげー機能になるんだろうか? まだ何も考えてねーと思うけど。

お預かりは5万。3狂店では5万が常識化してる。これまでの店だと2万だから倍以上になった。3万ぶんのチップが入ったチップケースを渡される。1万チップ1枚、1000チップ20枚。ケースが2万ぶんだ。

2卓立ってるうちの一方が終わり、メンバーさんが入ってた席に案内された。ここが今日の墓場か。上家はキャップをかぶったにーちゃん。雀ゴロはキャップだよな。ハットじゃない。対面はおっちゃん。今日のメンツの中で唯一、気合いを顔や声に出していた。アガったときに「よし」とか言う。

下家はかっこいいにーちゃんだった。ピアスとネックレスをしてる。今流行りのホストかな? そんな悪いやつには見えなかったけど、地方から来た芋ねーちゃんに、売春して金を作ってきてドンペリ入れろ!とか言ってるんだろうか?

K-pop歌手みたいなイケメンってことはないけど、俺が初老のマダムで、このにーちゃんに「ぼくのこと本当にわかってくれるのはあなただけなんです」とか言われたら、貢いじゃうかもってくらいいい男だった。

歌舞伎町では雀荘にイキリホストが紛れ込んでくることがたまにある。いや、最近は見ねーな。以前はたまにあった。最近はギャンブル好きなやつはポーカーに行くんだろう。麻雀には来ない。

麻雀はギャンブルとしては不自由なんだよな。連敗したあとに一発で取り戻すことができない。オールインがないからね。ポーカーとか公営ギャンブルなら1勝99敗でも勝ち越すことが可能でしょ。ギャンブル好きなやつはそういうのを求めてる。

麻雀、パチンコ、パチスロは1勝99敗では勝つことはできない。51勝49敗で勝とうという種目だ。麻雀はギャンブルとして見たときには勤勉の博打なんだよな。

しかし打ってみてわかったけど、下家のにーちゃんは、そういう一攫千金を求める馬鹿で楽観的なギャンブル好きとは違ってて、麻雀の技術だけで勝負してた。「天牌」風に言うなら本物の麻雀打ちだったわ。

打ち始めてすぐ気づいた。今日は調子いいわ。脳の調子がいい。スパッと決断を下せる。今日の俺で負けるならしょうがないな。諦めがつく。

しかし脳の調子は良くても、牌の調子はイマイチだった。アガリに結びつかない。最初の2回はノーホーラ。メンタンピン祝儀大量の手が、3軒リーチになって、くそシャボ祝儀5枚だかの手に負けたのは痛かった。4着3着で最初のチップ30枚がなくなり、20枚おかわりした。つかねーな。

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