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【アドゲー】リーマン雀ゴロに手玉に取られ【たそがれ麻雀放浪記】12月4日
ホルン君に連行されて
noteの読者の仮名ホルン君とクラシックのコンサートに行ってきた。彼は麻雀+クラシックという非常に珍しい食い合わせの両刀使いだった。
麻雀+芸術系や麻雀+アウトドア系はだいぶ食い合わせが悪い。いや、悪いとは限らんけど珍しい。
帰り道、彼が「アドゲーやりに行きましょう!」という。
「いやいや、俺は今日は体調がイマイチで、もう眠いから…」といっても、彼は「一緒に行ってくれなかったらnoteの購読やめますよ」と脅してくる(誇張あり)。
というわけで新宿に向かい、馬鹿店へ。
馬鹿店は客であふれ、連休中の東京ディズニーシーのような様相を呈していた(誇張なし)。というわけでホルン君と同卓にはならなかった。
珍しく、いつもは炭水化物爆発すぎるから食わないカレーを注文してみた。しかし混んでるからいつまでもこない。たまに頼んでみるとこれだよ。カレーがこない時点で、ツキのなさを自覚して帰るべきだった。
プロリーマンの口先必勝法
案内された卓には、上家にリーマン雀ゴロ、下家には科学特捜隊がいた。
リーマン雀ゴロはニヤニヤしながら「福地さんと打つとnoteに書かれちゃうからなー」という。果てしなくニヤニヤしながら「新宿は俺の貯金箱だといってるなんて書かないでくださいよ」という(誇張あり)。
このリーマン雀ゴロとは、かつて数えきれないほど一緒に打った。今ではMリーガーになった面々とも彼のセットでずいぶん打った。そんなメンツばっか呼ぶんだよね。やつはそれで勝ってたという。
最近は縁がなかったけど、彼が通ってた店が潰れてしまい(きっと彼が潰したんだろう)、その結果、隣に移って馬鹿店に来るようになったんだな。
子どもができてから勝てなくなったとよく書いてるけど、始まってみると強ぇ強ぇ、ほぼ一人でアガってた。俺はというとリーマン雀ゴロに完封され、最初の2回なんて一度もアガれなかったぞ。
「この野郎…」と思ってると、「ほんとnoteに書かないでくださいよ。2つとも購読してるんですから」という。
なに! 俺のマガジンを両方とも購読してる!?
誰しも急所というものがある。老人は「お孫さん」という魔法のワードを出されると、夢遊病者になったように羽毛布団を買ってしまう。それと同じように、俺は「note購読してますニヤニヤ」といわれたら、魔術にかかったようにその人のすべてを受け入れてしまうんだわ。
彼はプロのリーマンだから、どうせ購読なんてしてるはずねーのに「購読してますニヤニヤ」と口先でいっておけばOKという魔法の必勝法を身につけているのだった。
世の中はこうやって回っている。嘘をつけなくて、プロ連盟とすぐ喧嘩しちゃうのは俺くらいのもんだわ。
しばらく前に「人は見た目が10割」という本がベストセラーになったけど、人は見た目が10割だし、世の中は口先が10割だし、麻雀は青5mが11割だ。
こうして俺は上機嫌に祭り上げられたままリーマン雀ゴロに完封された。彼はマルエートップを連発し、調子が悪くなりかけた瞬間にラス半をかけ、抜けていった。
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