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黒川検事長が賭け麻雀を打っていた事件は何が問題か?

独自のニュースソースはなく、一般報道にそって麻雀ライターが意見を語るという内容です。

マンション麻雀か?

まず初歩的な話から始めます。黒川検事長がマンションで麻雀を打っていたことから、これを「マンション麻雀」であると考える人もいるようです。これは違います。

「マンション麻雀」とは業界内用語であり、ただマンションで麻雀を打つことではなく、マンションで違法営業しているモグリの雀荘を意味します。違いは営業してること。つまりお店です。

黒川検事長は新聞記者3人と、その内の1人が居住してるマンションに行って打ったわけで、これはマンション麻雀ではありません。ただ、マンションに行って仲間内の麻雀を打っただけです。

レートは妥当か?

そのときのレート(賭け金)は1千点が100円(通称ピン)であったと国会答弁で明らかにされました。

以前は一晩に10万円勝ったこともあったというハイヤー運転手の証言もあり、ピンで6時間程度で10万円は99%いきません。なので、1千点が200円(通称2ピン)程度のことも時期によって(メンツによって?)はあったと思われます。

黒川検事長はカジノ好きだったという証言もあります。お金があってカジノも好きな人がピン程度のレートで満足するのか? 本当はもっと高かったのではないか? そんな疑問も出そうです。

これは安いことも十分ありえます。むしろ、有名人であったりお金持ちであっても、安い方が普通です。昔は麻雀漫画みたいな大金を賭けて麻雀を打つ人もいました。最近の傾向は、お金持ちかどうかではなく、職業属性によって3種類に分かれます。高い順に、自営系、芸能人、カタイ職業となります。一般的なリーマンはカタイ職業と同じくらいで、多少高い人もいるくらいです。

印象として、自営系は最大で一晩数百万円まで。芸能人は最大で一晩100万円くらいまで。公務員などカタイ職業の人はおとなしくなってます。ガチに安くて、ピンくらいのレートでまったく不思議じゃないと思います。

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新聞記者の麻雀は?

朝日新聞社幹部が、この程度の賭け麻雀を禁止していては仕事にならないと頭を抱えるというニュースがあります↓

黒川検事長、賭け麻雀仲間は朝日新聞“経営部門の要職社員”か…コンプラ推進すべき立場

今のコンプラとしては通らないんだと思いますけど、この感覚はぼくも同意です。ピンくらいで騒いでたら何もできないじゃねーかと。ちなみに、新聞社の50代ベテランだと、ピンじゃないですね。2~5ピンのイメージです。

だいぶ薄れてきましたけど、伝統的に新聞記者って麻雀が盛んです。昔は警察の人と一緒に打つのが当たり前でした。事件が起きたらすぐ出なきゃいけないから、昔はブンヤ麻雀は1局清算でした。

とある経営者から「〇〇新聞の人で、少し高めのレートの麻雀メンツを探してる人たちがいるんだよ。レートは5ピンだって。紹介しようか?」と聞かれたことがあります。そんな昔じゃないです。数年前ですね。

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