語学力とは何か?【しょぼくれ中年ダイアリー】11月9日
ポーランドで麻雀のワークショップをやってきた。ある程度は英語で。ポーランド人の日本オタクが通訳してくれたので、複雑な話になってくると日本語で。
前もって講義内容を考え、レジメを作った。ちょっと盛りだくさんにしすぎたかな…と思ってた。
なのに! 2時間の予定が1時間で話が終わってしまった。ちょっと、おいおい…みたいな空気になったわ(;^ω^)
英語で講演的なことをしてみると、ふだん意識せず使ってるレトリックの存在に気づくね。そういうのを使える度合いこそが語学力なんだな。
たとえば、わざと矛盾してるように話すというテクニックがある。具体的には、
麻雀は攻めが大事です。けれども、ひたすら攻め続けていると、かならず負けます。
とかさ。
これって表面的には矛盾してるけど、言いたいことはわかる。これをより正確に表現するなら、
麻雀には攻めと守りがあって両方とも大事です。
となる。
こっちの言い方だと正確だけど、魅力がないよね。つまり深く理解されないし、記憶に残らない。別な言い方をするなら、聞く側が頭を使うような表現じゃないから聞き流されてしまう。
日本語で話をするときは、意識せずともこういうテクニックを山ほど使ってる。話術ってやつだ。しかるに外国語だと、こういうテクニックが何も使えなくなって、ものすごく平板な語り方になる。すると、あっちゅーまに終わってしまう。2時間でも足りないと思ってた内容が1時間で終わってしまうことになる。きっと聴衆の記憶にも残ってないだろう。
そうか、これが語学力か!と思い知ったわ。
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