【現代麻雀への道】14 ロンの由来
「ロン」は和製の麻雀用語!?
すばらしい手をテンパイした。当たり牌が出て「ロン」。ヤマから持って来て「ツモ」。
ごく自然な光景だが、じつは中国ではこう発声しない。意外な事実だが、「ロン」は和製の麻雀用語なのである。
それなら中国ではどう発声するのだろうか。ツモアガリしたときには「ツモ」という。これは一緒だ。問題は出アガリである。中国では「ポン」という。それではわれわれにとってのボンはというと、これまた「ポン」という。つまりポンとロン、どちらの場合にも「ボン」というのである。
まぎらわしくないのだろうかと心配になってしまうが、 本家本元が長年やってること、余計なお世話というものだろう。実際、アガリのときには「ポン」といってすぐに手牌を倒したり、「胡了」(アガリのこと)とつけ加えることで、混同することはないようだ。
それにしても、いったいどうして「ロン」といういかにも中国語らしい響きをもった用語を、日本人が使うようになったのだろう?
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