ターリー屋を選ばない理由
誠の女と一緒に都知事選の投票に行ってきた。
期日前投票って初めてやったわ。少し遠くまで行かなきゃいけないけど、とくに大げさな手続きもなくて便利なもんだね。これからは活用するわ。
さて投票が終了した。今日はまだ何も食ってない。飯を食いたい。インド料理&ネパール料理orタイ料理or松屋or日高屋しか食えない特異体質である俺は、検索して店を探した。
近所にインド料理屋があった。
ターリー屋という名前に少し嫌なイメージがあったけど、特異体質の俺としては贅沢は言えない。ターリー屋にチャレンジすべく、われわれ一同は南米奥地へと旅立った。
入ってたのはでかい商業ビル。その時点でイメージ悪かった。そういうやつはテナント料が高い。つまり同じ値段でも、そこに含まれてる家賃負担の比重が高いから、原材料費とか人件費の比率は低くならざるをえない。
着いたぞ。店の入り口を見て、検索したときの悪いイメージがまさに具現化しつつあるのを感じた。
店内は広々としており、天井が高い。いやいや、こういうんじゃねーんだよ。雰囲気は不要なんだわ。こういうのは時間ねーリーマンが昼飯を食うための店だ。
インド料理屋って、ほぼネパール人が経営してるんだよね。金なくて立派なテナントを借りられるような連中じゃない。
どこの店に行っても、フランチャイズでもないのにメニューも味もほとんど同じ。とくに工夫がない。工夫や効率とは無縁の連中だ。そのぶん、夕方休憩も取らず、夜遅くまで店を開けてる。現代社会のシステムに入れない連中が、不便で安い箱を借り、長時間労働によって回してるのがインド料理屋だ。効率的ではない愚直な食い物なんだよ。
それを日本人がやったらどうなるか? その答えがターリー屋なんだわ。
覚悟を決め、まな板の鯉となって店に入った。
午後3時という時間のせいか、広い店内にわれわれ以外の客はいない。
選び放題の席に着き、メニューを見て、悪い予感が現実となったことを確信した。
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