【現代麻雀への道】4 オラの街に麻雀が来ただ
第1次麻雀ブームは桁違いだった
これまで麻雀のブームは3回あった。
第1次は昭和初期。日本に麻雀が伝わってから約15年後で、 この時に麻雀は広く認知された。
第2次は終戦直後。戦争が終わった開放感が国民を麻雀に走らせた。小説「麻雀放浪記」で描かれている世界だ。
そして第3次は昭和50年代。全自動卓が開発され、阿佐田哲也の小説が売れた時期である。
では、3つのブームの中でどれが一番大きかったというと、これが文句なしに昭和初期のものだった。なにしろ残り2つのブームでは、麻雀は面白いけれども品がないという評価だったが、1次のときには知的で優雅でかっこいいと、トレンドの先頭として扱われたのだ。「面白い」と「かっこいい」ではずいぶん違う。
日本で最初に麻雀を始めたのが文壇人や華族たち。当時の牌は象牙や牛骨製の高級品。そういったことが、麻雀に高級イメージを与えていた。
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