ダースーしわ2

辛口の感想を書くのってよくないの?

「しょぼ中」で過去一の反響になったので、これを「たそ麻」の方にも入れます。すでにお買い上げくださった方はすいません。

ダースーという麻雀プロがいる。須田だからダースー。昔の後輩ですね。

東大の後輩でもあるし、同じフリー雀荘でバイトしてた後輩でもある。年齢が離れてるから、時期がかぶっていたことはない。

彼は理系出身で、本なんて読んだこともないのに、摩訶不思議にも文章の才能はあって、『東大を出たけれど』という愚痴愚痴したタイトルのコラムをなぜか書く展開となり、それが雑誌上で大人気になり、漫画化されて単行本が3冊も出て、実写DVDにもなった。

2年くらい前かな、それをさらに売れないか的な相談をされたので、noteにしなよと言ったら、単行本3冊分くらいある分量を、バナナの叩き売りみたいに全部で1000円という破格の値段にして実行。それが良かったのか悪かったのか、結果として100万円くらい売れた。

というわけで、
文字のコラムを雑誌で連載(原稿料をもらう)
→漫画化されて雑誌で連載(原作の原稿料をもらう)
→漫画の単行本化(印税をもらう)
→コラムも単行本化(印税をもらう)
→実写DVD化(原作料もらったの?)
→note化(100万円も売れた)
と、同じネタを途方もなく回転させ、『東大を出たけれど』長者となった。長者というか一発屋というか。

そもそもこのコラムは、彼が2ちゃんねるに匿名で書いてたのを見て、内容からすぐ彼だとわかったので、2ちゃんで書いてるくらいなら俺の無料メルマガで書かないかと誘ったら、それが『近代麻雀』編集者の目に止まったところから始まった。

近麻編集部から電話がきて、「彼が書いてるコラムをうちの雑誌で書いてもらいたい。引き抜きになるけどいいか?」というので、「全然構わないよ、喜ばしいことだ、どうせ人気が出なくてすぐ終わることになると思うけど」と答えた。そこから彼の一発屋人生が始まった。

俺がきっかけになってるというのに、缶コーヒー1本もらったことがない。別に期待してないけど。

俺がnoteをすすめて彼が100万円くらい売り上げたときも、俺は彼のを買ってもう一度全部読んだというのに、彼は俺のnoteをその後一度たりとも買ったことはない。別に期待してないけど。

彼はアイフォン信者なので、アイフォンにしろ攻撃がきたこともあったな。おかげで今もアンドロイドを使ってるわ。

その彼が、最近また『東大を出たけれどovertime』とかいう帰ってきたウルトラマン的な連載をしてて、今度その単行本が出るので、その宣伝をしてくれと言うてきた↓

過去にもブログでさんざん宣伝してあげたし、単行本の宣伝用の対談にも行ったし、いろんな協力をしてきた。もちろんお礼なんてもらったことはない(対談は原稿料をもらったけど)。

んで、ブログとnoteに同じこと書いて宣伝してあげた。これですな↓

そしたら、きついことを書きすぎたらしくて、むしろ頼まない方が良かった・・・、編集者と漫画家さんに申し訳ない・・・など、愚痴愚痴したことをラインで言ってくる。

知らんわw

画像1

んでね、ここで話は変わる。

この話を知り合いにしたんだわ。出版社勤務の人。

すると、

ダチ「ダースーかわいそ。これ見て買う気になりましたってコメントしてあげようかな」

俺「ぜったい買わないでしょ。嘘ついてなぐさめてあげようって話だよね?」

ダチ「うーん、そういうわけじゃないけど」

俺「ほっといたら1冊も売れないんだから、ほんとのこと書くのがマイナスになるってあるのかな? ・・・あるか。何かあるかもって期待させて売りつけるのが出版か。出版って嘘つき産業なんかな?」

ダチ「それはそうでしょ!」

俺「えー、マジかΣ(゚Д゚)ガーン」

ダチ「広告を作るときなんて、かなり盛るじゃない。ああいうのは自分でも嫌だったもん」

出版とは、内部の人から見ても、役に立たないものを役に立つふりして売りつける嘘つき産業らしい。そ、そうだったのか・・・(;’∀’)

俺は若いころ麻雀の本を大量に読み、当時の麻雀の本って、いくら読んでも1ミリも強くならない本ばっかだったから、これじゃいかん!というのがライターとしての原動力だった。ちゃんとほんとのこと、意味あることを書こうぜ!という。

しかし、「お前の本なんぞ読んでも麻雀は強くなんねーよ」といわれたら、1ミリくらいは強くなれるとは言えるけど、むっちゃ強くなるとは言えねーわ。本ってそういうもんじゃない。重要なのはトレーニングであって、本は強くなった気になれる的な効果の方が大きい。

うーん。出版って嘘つき産業なんかね?

SNSなんて無料なんだから何を書いたって構わないけど、金を取って売ってる本で、ほんとのことを書かず、自分の保身のための忖度(そんたく)ばっかしてたら、そりゃ本の信用は落ちるわ。実際そういう本は多いわけだが。

出版社の社員も著者も、ほんとのことしか書いてないですよ!という本を作ろうぜ。保身爆発みたいな本を作ってたら、おてんとうさまに恥ずかしいだろ。

というわけで、無料SNSではあるけど、ダースーの新刊についても率直な感想を書かせていただきました。

率直な感想を言わないでねっておかしくね? 面白いマンガを作れよ。君のすべきことはそれだけだ。面白かったら、ほっといてもみんなが勝手に宣伝するだろ。

え? 俺? 俺もまあね(;'∀')


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