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【アドゲー】店仕込みのサクラに親切にした結果【たそがれ麻雀放浪記】12月17日

毎日更新がギブアップ気味で、17時予定の更新が遅くなりました。

歌舞伎町は俺の故郷

歌舞伎町って、汚くてうさんくさくて昔は大嫌いだった。

『ショーイチ』という麻雀漫画に、

新宿は特別な街。そこは水槽みたいなもんで、いろんな魚が泳いでいる。

みたいなことが描かかれてるんだが、そういうのを読むたびに、あーヤダヤダと嫌悪感を募らせていた。
俺は若者だから渋谷がいいわ。50代になっても若者なんだよ。

そう思ってたはずなのに、アドゲー病が悪化するにしたがって、用事もないのに歌舞伎町に行きたくなる病気も併発してしまった。

しょうがないじゃないか。人は故郷に帰りたくなるんだ。歌舞伎町は俺の心の故郷なんだよ。
※故郷は「こきょう」じゃなく「ふるさと」と読む。

深夜にアドゲーを打てるのは歌舞伎町だけなんだ。

日曜夜、家にいてもそわそわ。
うう、歌舞伎町に行きたい。

俺は麻雀しに行くのは何かの帰り道。そう決まっている。
麻雀するためにわざわざ出かけるのは馬鹿のすること。そう決まっている。
なのにそわそわ。

うう、馬鹿でいいよ。頼む、店にゲー代を払わせてくれ。
というわけで、わざわざ電車に乗ってアドゲーをやりに行く俺。

店に入ると、でかいバッグを持ってない俺を見て「今日はダンスの帰りじゃないんですね?」とメンバーが声をかける。
やめろ! そういう指摘はやめろ。
わざわざアドゲーをやりに来る連中と一緒にするのはやめるんだ。

これは視察だ。俺はnoteのネタが必要なんだ。アドゲーをやりたくて来てるわけじゃないんだ。雀荘の視察が俺の仕事なんだよ。

待ち席に店仕込みのサクラがいた

待ち席に、無精ひげをはやした若いにーちゃんがいた。
メンバーにルールを聞いてる。
「あ、祝儀は1枚1000円なんですか」

やけに初心者風のことを聞いている。
まかせろ! そういうのは俺にまかせろ!

にーちゃんはさらにいう。「点数計算よくわからないんですよ」
うおー! まかせろ! そういうのは俺にまかせろ!

「ラスを引いたらいくらですか?」
不安そうなことをいう。

話ができすぎてねーか? 店が仕込んだサクラじゃあるまいな?

渋谷や池袋の店にこういう客は来ない。こういうのは新宿だけ。たまに麻雀してみっかというホスト風とか、変なやつが迷い込んでくるのが新宿の良さだ。

超絶美少女に「初めてなんです。やさしく教えてね」といわれたくらいテンション上がってしまう俺。思いっきり親切にしたるわ。俺は老人と弱者には親切なんだ。

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