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【現代麻雀への道】26 イカサマの発祥

売れ行きよし!イカサマ技解説本

麻雀のイカサマはいつからあるのだろう?

漠然と「麻雀放浪記」の時代が最初に思えないだろうか。終戦直後の焼け跡の生活を腕一本でしのぐバイニンのイメージだ。

しかし実際には、それよりはるか前からイカサマは存在していた。昭和5年に解説書が出版されているのだ。

その本の名は『麻雀のインチキ看破法』。つばめ返し、元禄積み(げんろくづみ)、3牌ヅモ、すりかえなどが説明されているが、その一方で気が遠くなるほど低レベルの技も紹介されている。

たとえば「ポン」と発声してから捨牌を先に切り、後でこっそりチーのメンツをさらしておく技。

また、「失礼」と言わずに第一打で他人の風牌を叩きつけるように切る。すると相手も怒って、こちらの風牌を持っていたら叩きつけるように切ってくる。そこでポンできるという技。

そして「まだ手の内はバラバラですよ」と言った直後にロンしたり、「2sは通りますよ」と言いつつ相手が切ったらロンしたり、ただ嘘をつく技。

マナーが確立される以前はそんな状況だったのだ。

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