全体牌図の本は売れない
この本↓の話を企画段階で聞いたとき、
いやー、それは全然売れなそうだなーと思った。
麻雀の戦術書は売れるものと売れないもので明確な傾向があって、手牌の本は売れる、場況が絡む本は売れないのだ。
この本の元は、nisiさんがXで出題してるやつでしょ。こーゆーの↓
こういうのって売れねーんだよ。
売れるのは手牌の話だ。こーゆーの↓
その後、「激ムズ問題集」というタイトル案を聞き、あ、それならいけるかも?と思った。難問集ならクイズ感覚でできそうだなと。何問正解できたら歌舞伎町四天王級とかあったら、やってみたいかなーと。
そして本ができ、校正した。そのことをnote化した↓
この記事がすげー売れなかったんだわ。
うに丸本を紹介したとき↓とは大差だった。
いいね数は同じくらいだけど、売上は10倍くらい違うんだよ。悪夢ふたたび。やっぱ全体牌図の本はみんな興味ないんだと思い知らされた。
全体牌図の本はほぼ売れないんだけど、俺の押し引き本は例外的に売れてる。それは、こんなふう↓に、
全体牌図をそのまま載せず、必要情報以外はカットすることで、自分の手牌本位で見れるようになってるから。
俺だって最初からこういう本を作ってきたわけじゃなくて、全体牌図の本を作ってみては、あれー、売れねーなーと学習してきたんだよね。
麻雀の本を書くのって強者じゃん。強者はほぼ場況厨だ。場況なしで手牌の話って意味なくね?と思う。
手牌の話は足し算みたいなもんで、はよ掛け算もクリアして四則演算全体の話に行こうぜ、麻雀ってそういうものじゃん?と思ってる。
でもね、麻雀本読者の8割はそうじゃないんだよね。たぶん手牌しか見てない。状況の話は、複雑すぎるんじゃないか。
同じゲームをやってるようで、じつは違うゲームとして見てるんだよ。囲碁の9路盤、13路盤、19路盤みたいな感じ?
以前、とある読者の方と話してたときに、この手牌はこう考えたらこっち切りになるけど、こう考えたらこっち切りになるみたいな話になった。だから手牌の話はいろいろふくらむし語れる。面白いみたいに言われた。
俺の感覚としては、そうかなー、そんなの全部わかりきってることじゃん?という感じだった。感覚に断層があるんだわ。
手牌の話で、これは俺が2013年に出したコンビニ本の問題なんだけど、こういう手牌↓
ここから何を切るか?
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