福地誠との出会い〜誠の女の回想録①
今回は、この「福地誠の女」が書いてます↓
福地誠に初めて会ったのは、2012年の夏だった。
「本業は麻雀専門のフリーライターなんだけど、なぜか突然ダンスを始めて、そしたらみるみる痩せていった男性がいる。彼は最近バレエも始めたから、ぜひ会ってみて」
と、共通の友人に紹介されたのだ。
私は長年バレエを習っており、ダンス関係の仕事をしている。
麻雀にはかすりもしない人生で、大学時代にクラスメートの男の子たちが授業をさぼって遊ぶもの、くらいのイメージしかなかったけれど、バレエを習う男性は非常に貴重なので会ってみることにした。
その日のことは、いまでも鮮明に覚えている。
JR上野駅の不忍口のところにあるスペイン料理の店。
友人と私の到着よりもほんの少し遅くやってきた彼は、柄付きの半袖シャツに五分丈パンツ、足にはサンダルを履き、何よりも伸びかけの金髪。そこにどうしても目が吸い寄せられた。
「髪がプリンみたいになってる」。
それが、福地誠の第一印象だった。
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