NAGA本はどうか?
4/25にNAGA本が発売されます。この本はどうなのか?
前反応で面白かったのはこれでした↓
著者のたま子さんは、ちょうどこのタイミングでチャオってるのか。※チャオる=特上卓に堕ちる
俺はこの本を校正者として精読しました。精読したから内容紹介を書ける。→書く→鉄人社の回し者になってるな(==)ウム
この本はめちゃめちゃ優秀です。これくらい優秀な戦術書はあまりねーぞってくらい。
俺的には非常に助かりました。自分の麻雀がかなり歪んでしまってることに気づかされた。ここしばらく歌舞伎町麻雀しか打ってねーから、序盤~中盤の手組みが大きくズレてしまってる。たまにMリーグルールとか最高位戦ルールのセットを打つこともあるし、その成績も悪くなかったから、普通に打ててる気でいたけど、この本を読んで、じつは全然打ててねーことに気づきました。
もうすぐ天鳳名人戦が再開される予定なんだけど、今のままじゃ戦えねーぞ。練習しようと思ったらIDが消えてたたから、つの神様にお願いして復活してもらいました。なのに昨日は練習せず歌舞伎町で打ち、またも大敗。最近は負けてばっかや。なんなんだよ。
さて、この本はどんな感じなのかといったら、文章が上手いって感じじゃないし(下手だと言ってるわけじゃない)、著者は麻雀が強いという感じでもない(弱いと言ってるわけじゃない)。ビジネスマンとして優秀って感じ。仕事の資料を元にコーチングを受けてる気になる。資料っぽいんだよな。作家として本を書きました( ー`дー´)キリッ感は皆無。
著者は強者(最高位戦B2リーグ&天鳳ヘビーユーザ)でありながら、上から語らず、NAGAの選択を一緒に学んでいきましょうというスタンスです。
NAGAを信用できないとつらいでしょうね。この本はNAGAの欠点を最初に明らかにしながらも完全にNAGA教。宗教の域です。無条件に信頼してます。
じゃあ、NAGAを人間の最強水準よりも上に見てるのかというと、麻雀プロのトップクラスに対しても同じスタンス。強者リスペクトと強者ラブがすごい。
ちなみに、NAGAの欠点とは何かというと、たとえばオーラスの逆転条件。オーラスは100点差で逆転できるとかできないとか決まるじゃないですか。そういうのは苦手なんだって。NAGAはすべてがふんわり判断だから。あと、手役の可能性が1種類しか残ってない仕掛けへの対応も。役牌がすべて切れており、チンイツしかないフーロ者に対しても、他の色を危険牌と見るなど、理詰めの判断。そういうのはできない。ふんわり判断だから。
逆に人間は敵わないのは押し引き判断など。リスクとリターンの微妙な計算などは、人間より上に決まってます。人間は計算できないから。
読むのは楽。こんな感じ↓で隙間が多いし、オール4色だから、ページ数の割にはかなり読みやすい。
そもそもさ、NAGAというAIがあっていくらでも質問に答えてくれる時代に、なぜそれを本という形で読む必要あるのか? そんな疑問が出るかもしれません。
この本を読むとわかります。NAGAは点の質問には答えてくれるけど、「こんな局面ではこんな打ち方をしなさいよ」みたいな総論は言ってくれません。総論は人間が抽出する必要があるんだよね。それをまとめたのがこの本です。
普通はさ、麻雀の戦術書は初級向け、中級向け、上級向けって分かれます。そうならざるをえない。
この本は対象範囲が広いんですよ。広げることに成功してます。
なぜかというと、まず大差の選択肢しか扱わないという方針があるから。A級ミスしないことを目的としており、B級ミスやC級ミスを防ぐことは対象としてない。だから大事なことしか書かれてねーんだよな。ほぼすべてが大事。
その弊害もあって、それは面白さが犠牲になること。面白い何切るってほぼすべて微差問題なんですよ。どっちもありえてしまう問題が悩ましく面白い。
微差の問題というのは、たとえばこれ↓
これは二階堂亜樹ちゃんの昔の実戦譜です。実戦で亜樹ちゃんが5mを切ったことで有名な問題になりました。
普通に考えたら6ブロック打法で3s切りになるのかな? これなんて典型的などれを切っても大差ない微差問題です。
こういう面白い問題はまったく載ってません。もっと当たり前すぎる話がえんえんと続きます。いうなれば公道をいかにミスなく走るかのマニュアルです。職業レーサーみたいな人は対象にしてない。面白い何切るが載ってないので、裏表紙に載せる問題の選定は悩みました。
これ↑ね。まー俺は悩む立場じゃねーんだけどさ。
面白い問題が載ってないなら退屈ってこと? 普通に考えたらそうなりますよね。それがそうでもないんですよ。
大事なことしか書かれてないなら純中級者向けか?といったら、単純にそうとは言えないのは著者が麻雀マニアだから。テーマの選択に表れてます。
これが目次↓
丸をつけたあたり↓は戦術マニアだなーって感じがします。
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