路上での再会
何ヵ月か前のこと、渋谷の路上でボケっとしてたら、「福地君?」と声をかけられた。
相手を見ると、比較的若々しいオッサンだった。どっかで知ってる顔だ。どこだろう? しばらく思い出せずにいたら教えてくれた。
なんと大学1年の同級生だった。語学のクラスというのがあって、クラスとしてそれなりにまとまりがあった。そのクラスで一緒だったやつ。
彼は愛媛県から現役で入学したはず。彼とはあまり絡みなかったな。大学1年のとき以降はゼロだった。
専門で同じ学部に進んだけど、俺が留年しすぎで学年が大きく離れたせいか、彼の学科と俺の学科は争ってる的な関係だったせいか、一度も会わなかった。同じ校舎を使ってて、たいした規模でもないのに全然会わなかったって普通なのかな? 俺が麻雀ばっかやってて、あまり大学に寄り着かなかったせいかね。
麻雀にハマってる劣等生だと大学に行きにくくなる。俺の学科は変なやつが吹き溜まる所だったけど、それでも行きにくい。
彼が大学の教員になったらしいことは知っていた。
同級生は3分の1くらい大学教員になった。文学部・教育学部では東大が圧倒的に強いんだろう。
名刺をくれた。
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