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点棒授受のミスは誰に責任があるのか?

3/29Mリーグセミ炎上事件


3/29Mリーグセミファイナルにて炎上事件が起きた。

まず事実経過。

南3局、石橋がリーチ一発ピンフ表2裏2のハネマンを伊達からアガったとき、振り込んだ伊達が無意識のうち供託の1000点を自分の点箱に入れてしまった。親が供託のリーチ棒を無意識のまま自分の点箱に入れてしまうのはよくある。

その時点で、視聴者や実況解説席から見えている持ち点と選手が見てる持ち点にズレが生じた。

本来の持ち点はこう↓

岡田29100 石橋31400 伊達10900 勝又28600

選手から見えていた持ち点はこう↓

岡田29100 石橋30400 伊達11900 勝又28600

そしてオーラス、僅差の勝負の中、まず石橋がポン。つぎに勝又がチー。また石橋がポン。

そんな空中戦になってる中で、岡田がこんな手牌↓から、

2sをポン。1000点のテンパイを取った。

むむむ? 1000点では逆転できないけど? 疑問を語る実況解説席。

そのとき、選手(伊達?)から「すいません、音が聞こえてます」と。

実況解説が聞こえていたわけではなく、審判席での協議の声がマイクがオンになってて聞こえていたらしい。

その10秒後、審判から「対局を止めてください」のアナウンスが。持ち点のズレが指摘された。そして正しい持ち点に直して続行してくださいと。

伊達「すいません。それだと打ち方が変わってくる気がしてしまうんですけど、このまま続行でしょうか?」

これは自分のことではなく、岡田の立場になっての発言だね。自分はダンラスなので関係ない。

このとき瀬戸熊の解説が良かった。

先ほど伊達さんからこのまま続行ですか?と話があったんですけど、点棒授受においては選手に責任があるんですね。気づいた段階で審判が言うんですけど、そこのやり取りは4人の責任でスタートしてるんで、もう納得で受け渡ししてるんで、このままやるしかないという判断になると思います。
ただ、そういうことないように、外側からもわかった段階でお伝えするようになってるんですけど、どうしてもね、ラス前からオーラスにかけてはなることがあります。

しばらくして審判から瀬戸熊の言った通り正しい持ち点に直して続行するように指示が入った(審判に瀬戸熊の解説は聞こえてない)。

最初から正しい持ち点がわかってたら、岡田はポンしなかったと思われる。

そして数巡が経ってから、3着の勝又ともわずか500点差なので、2着取りやむなしと岡田は勝又から出た牌でアガった。

コメント欄は大荒れ。その後のツイッターのTLも大荒れ。

謝罪する当事者の伊達、石橋、岡田。

コメ欄等で叩かれたのは圧倒的に伊達だった。叩きも擁護もいっぱい。

日向ポエム↓

過去のミスについてnoteを書いた岡田↓

他にも、ミスを気にしすぎるなと発言したMリーガーいっぱい。

事実経過としては以上ですね。

俺がすげーなーと思ったのは、黒木noteだった↓

単なる競技麻雀から映像対局になることでどう変わったかなど、数多くの事例や考え方が紹介されてる。ただし350円もして高すぎるから、おすすめはできない。どんだけ強気なん?

ここから先は個人的な意見・感想になります。

親は供託の管理者か?

これは以前から思ってることなんだけど、親が前局のリー棒を自分の領地に置くシステムがおかしい。

昔は親が管理者だったんだよ。サイコロを振って、それを集めてきて自分の右側に置く。百点棒を出して積み場を示す。前局のリー棒などの供託を同じ場所に置く。

管理するものが3つもあり、それは親が行うものだった。親には管理者の責任があった。

しかしこれは今では古いシステムになっている。

サイコロがない卓が増え、あっても真ん中でカラカラ回るだけ。つまりサイコロ管理は不要になった。

積み場の表示もデジタルになり、親が百点棒を出す必要はなくなった。積み場の表示が間違っていたとき、それは親の責任であるという認識もない。積み場の確認は全員の責任となっている。

なので今では、前局リー棒や空ポン空チーの罰符だけ親の右側に置くシステムが残存してるけど、すでに親には管理者という意識はなくなっている。その無責任体制の中でミスが起きやすい。

俺もよくやるよ。自分の点箱に入れちゃうこともあるし、他人が入れちゃったのを指摘することもある。すげーよくある。

何がいけないかって、すでに親には管理者という意識がなくなっているのに、形式的に供託の管理者になってることが原因だと思う。

供託はすべて真ん中に置くべき。親の管理ではなく、みんなの共同管理という形にすべき。その方がトラブルは圧倒的に減る。

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