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朝倉のオリ打ちは正しいか?

オリ打ちがひどすぎる

とある女子プロから告発があった。朝倉の麻雀はかっこ悪すぎると。

同様の話は何度か聞いてきた。応援したいのに、あれじゃ応援できないと。

まっすぐ行ってたら大物手をアガってたのに、オリてアガリを逃したとか、オリ打ちしたとか。

そりゃ麻雀だからそういうこともあるんじゃね?と思われるけど、それが多すぎてとにかくかっこ悪いと。女として全然しっとりできないという。

麻雀には「強い/弱い」以外にも「モテる/モテない」という観点もあるのかもしれん。

問題となったオリ打ちはどうなのか。われわれ取材班は真実を探るべく南米奥地へ向かった。

3つの局面

現地で発見された問題の局面を見てみよう。

じつは単なるオリ打ちではなく、トップ目で焦って鳴く必要ないところから2つ鳴き、そのあとオリ打ちしたという。

①第1チーの場面↓ ここで上家の切った8sをチーした。

持ち点は、朝倉42000、勝又24500、沢崎21700、日向11800。今は南2局であり自分はラス親だから、この局と次局を流すことができたらトップだ。

そこに切られた二度受け258sのドラ表示牌筋の8s。

手牌はリャンメンを完備してるし、これは鳴きたくなるのでは? そう思ってしまうのは取材班が鳴き派だからか?

朝倉はこれをチーし、

②次巡に上家が切った2mもチーした↓

こうして手牌は1シャンテンになった。安全牌の西を残してある↓

③ここで上家の日向からリーチを受けた。その同巡↓

このときのための安牌、西切りだ。

④そして次巡、テンパイした↓

しかし浮いてる5pは両無筋。ド危険牌だ。

日向の捨牌にソーズが複数あり、ピンズは0枚。赤5m切りリーチだから、素直に考えるなら、こんなくっつき形↓からピンズが伸びての赤5m切りリーチが本命に見える。

ピンズ待ちが本命だ。ひなたんが石橋的な赤切りテクを使ってくることはないだろう。

では安全牌はというと、自分の手牌には現物の4sが1枚。かなり通りそうに見える8mトイツもある。

持ち点的に日向は争いたい相手ではない。朝倉としてはこの親が落ちればよく、自分がアガっても日向がアガっても大差ない。

さて、ここで朝倉はどういう行動を取ったのか? 某女子プロから見放されてしまった打牌とは何か?

ド危険牌の5pを切らずに迂回するルートには、①4s→3sと切るルート、②8mをトイツ落としするルートがある。

テンパイ復活しやすいのは①だ。しかしピンズ待ちになったとき脇からの出アガリは期待できないので、ひょっこりアガれるとしたら②だろうという予測も立つ。

朝倉は慎重に時間を使って考えた。10秒以上。

そして朝倉は②のルート8mトイツ落としを選択した。

日向は赤5m切りリーチしており、場に2枚切れてる8mのトイツ落としだ(つまり8mは4枚見えてる)。

「ルォン」

勝ち誇ったアニメ声が響き渡った。

虚を突かれる朝倉。

こうして日向の渾身の一撃、789三色が炸裂した。

トップ目から2つ鳴き、そこからオリてマンガン放銃というぶざまな結末。朝倉をおかずにしたかった某女子プロはすっかり干上がってしまったという。

もう一度振り返る

かっこ悪い。たしかにかっこ悪いが、ベストを尽くした結果のオリ打ちもあるんじゃないか。オリ打ちという結果からすべてを判断することはできないだろう。

追記:その後、ご本人様よりこんなコメントがあった↓

ここで解析班が朝倉の鳴きをもう一度チェックしてみることにした。

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