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【現代麻雀への道】33 牌の素材史

麻雀はどうして勝負なのか?

麻雀はゲームの一種である。しかし人によっては、ゲーム であるよりもギャンブルであったり、勝負であったりする。

これは麻雀特有の性質といえるだろう。なぜそう感じられるのか? ギャンブルであるのは金を賭けるからで問題ないとして、勝負であるのは「牌」を使うからではないだろうか。

どうして牌を使うだけで勝負になるかというと、牌にはある程度の重さがあるからだ。

つまり麻雀を打つときには頭と指先だけでなく、腕から肩まで上半身全体を使うことになる。だから全力で打つ麻雀にはスポーツや格闘技のような感覚が生じる。

そもそも、麻雀が誕生したのは牌を使うようになったときだった。

中国では、それ以前の清代から麻雀に近いカードゲームはあった。碰和牌(へいわはい)という。すでにマンズ、ピンズ、ソーズの3種類があり、全体で120枚あるいは150枚の札を使った。

そうなると紙の麻雀ともいえそうだが、麻雀という呼び名が資料や小説に出てくるのは1890年代以降のこと。札でなく牌を使うようになったときに麻雀という呼称が成立したのだ。

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