昔と今の名作長編漫画 天下取りというテーマ
予想外に面白かったヤクザ漫画
「野望の群れ」という漫画がある。
これがむちゃくちゃ面白いんだわ。
この絵柄を見た瞬間に「う、その話はいいや」って人が多いと思うけど、まあ老人のたわごとを聞くと思って付き合ってくださいよ。
初めて読んだのが1年前くらいかな。前から存在は知ってたけど「こんなに面白かったのか!」と驚いて、その後もう一度読み、今回またつい読み始めてしまった。
作者は司敬という漫画家で、これを最後に原作者に転身。そっちの名前は倉科遼(くらしなりょう)で、以後は馬鹿売れ。ネオンものと言われるキャバクラ、クラブ、スカウトなどの話が多い。「女帝」とか。
俺はネオン系にはまったく興味ないのに、この人原作のキャバクラ漫画は面白く読めてしまう。ストーリーテーリングの達人なんだよね。
漫画家時代の作品は男らしさイデオロギーが強すぎるんだけど、最後のこれは、ひたすらバイオレンス、ひたすら闘争。とにかく面白い。とはいっても、バイオレンスだけを売りにしてる漫画とは全然違う。
個人的には、漫画家時代+原作者時代合わせての最高傑作が「野望の群れ」だ。
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