労働のマクドナルド化【しょぼくれ中年ダイアリー】11月27日
ぼくの教育の本からの抜粋です。
この部分を、九州の聞いたことない大学が国語の入試に使ったとのことで、過去問集に掲載され、3年間、著作権料が払い込まれてきました。8000円だったかな。
今は国語の過去問って著作権料が発生するので、出版されないんですよね。入試自体はOK、過去問集としての出版はアウト。塾のテキストもアウト。
この場合は、大学自体が出してる過去問集でした。オープンキャンパスに来た高校生に配るんでしょうね。問い合わせや払い込みも著作権なんちゃら協会ってとこから来ました。
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調理に興味がある高校生(大学生でもいい)がいたとしよう。現在、就ける職で有力なのはファミレスの調理係ではないだろうか。そこでは、パック化された料理を決められた手順で仕上げるだけ。彼が思っている調理とは違う。調理の世界も、メニューを考える一部の上級調理師と、その手順に沿って冷凍品を解凍して仕上げるその他大勢の調理師に分かれている。その他大勢の調理師は調理している実感は持ちにくい。
そんな仕事を続けて金を貯め、自分の店を開けるようになるだろうか。1990年代前半からあらゆる自営業は冬の時代に入ったままである。高品質のものを高価格で出す高級店を除いて、その他大多数はチェーン店に押されて苦しい。
つまり、調理の仕事に就きたいなら、ファミレスの調理係のような仕事を40歳になっても50歳になっても続けるしかない(ただし、他の職種に比べたら調理師には小規模で多様な選択肢があるので、いずれ希望がかなう可能性はある)。
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