新凸本に見る素人著者と素人編集者
新凸本は9月末発売
9月発売の「新科学する麻雀」の作業が大詰めらしい。
ずいぶん芸がない表紙に見えるけど、表紙デザインはこれからするってことだろうね。これは暫定的なものだと。デザインしてねーもんな。
一般論としては表紙ってすげー大事なんだけど、麻雀本の場合はほとんど関係ないんじゃね?って経験的に思ってるので、どんな表紙でもいいと思う。このままでもいいくらい。
この趣味的な文章↑にこだわりまくるのもいいよ。まあ面白いといえば面白い。
新凸本に見る素人編集テク
でもね、大事なことがまるでできてない素人ぶりが、問題1問で露見してしまってる↓
これ今の段階では指摘せず、発売されてから、やーい素人って書いてやった方が凸のダメージは大きくなる。
ざまあ( ̄w ̄)プッって思うためにはそうするべきなんだけど、それだとこの本の売上は間違いなく落ちる。この本が人類史上最後のデータ麻雀本になる可能性もあるのに、それがつまらない原因であるのは悲しい。凸のためではなく、データ麻雀本のため、今の段階で指摘しておこう。
今ならホビージャパン編集者にやる気あったら直せるはずだ。
見やすいように問題を貼っておこう。
問題点1
手牌、相手の捨牌、自分のフーロ牌が、上から順に段差となって並んでおり、実戦形式になってない。凸の本って基本こんな感じだ。
これを実戦形式に直さないと、読者の一定割合は頭に入ってこねーよと見放してしまう。
実戦形式というのは、こういうやつ↓
これは俺の押し引き本ね。
こっちの方が考える気になるでしょ。アイフォンのデザインと一緒だよ。説明されなくても見ただけでわかるようにすること。
以前は、凸本レベルの本も(とくにマイナビには)そこそこあったけど、今は少なくなってる。今の目から見ると、この時点ですげー時代遅れに見える。内容の良し悪し以前に、デザイン的なわかりにくさが古さを感じさせてしまう。
捨牌13枚をこんなふう↓に横一列に並べて、
それを見て考えろ!って言われても、それは現代では通用しねーって。
あと、これはどっちでもいいけど、麻雀本をいっぱい作ってる会社(竹書房とかマイナビ)では「捨て牌」じゃなく「捨牌」と書くはず。普通に変換すると「捨て牌」となるんだけど、これは素人っぽいなと思ってしまう。一般論として専門用語って送り仮名つけないもんだから。まー売上に影響することじゃないから、これはどっちでもいいけどね。
それでは、他の本の作図の例を見てみよう。
多井本↓
天鳳の画像を使ってるよね。ここまでやれとはいわない。カラーにするとコストも上がる。
お知らせ三麻本↓
この分野では一番ダメなマイナビでも、今はこうなってきてる。見にくいと思うかもしれないけど、ツモ切りマークも入ってて情報量が多いから、ベストを尽くした結果ではある。
4色や2色にすると印刷コストが上がるから、それは厳しいんだけど、オペレーターに適切な指示を出せばできる作図で、麻雀本の作り方ができてないのはまずい。
今の時代に凸本の形式はヤバいわ。10年前でも通用しなくなってきてた形式だ。
問題点2
こっちの方がより深刻で大きな問題だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?