「世界最強麻雀AI Suphxの衝撃」で非常に印象的だった部分
まだ本論に入る前、麻雀を学ぶとはどういうことかという話。お知らせさんの緻密な推論能力がよく出てる部分だわ。
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あなたはテストで平均50点取れるとします。勉強方法の選択肢として以下があります。あなたはどの選択肢をとりますか。
①平均70~80点の人達の答案を見る。解説はなし。
②平均50~80点取れる友達から教わる。
③平均70~80点取れる人達の書いた参考書を使う。
④とにかくテストをたくさん受ける
⑤自分で考える
麻雀を学ぶのって大体こんな感じです。自分でも書いていて軽く絶望感を覚えました。一応ですがそれぞれの選択肢を麻雀に当てはめると①強者の牌譜を見る②人とやり取りする③戦術書④鬼打ち⑤自分の牌譜を見るなどですね。
そして厄介なことに、自身の答案の50点の内、どこにどの程度の減点があるかはブラックボックスです。教材とする答案や参考書の作者の点数、教える内容の正誤もその内訳も不明です。
残念ながら麻雀を学ぶ手段はこれくらいしかないのもまた事実であり、己の脳を絞って比較を積み重ね「ここは正解・不正解で間違いないだろう」という内容のめどをたて、これらの手段を最大限に活かさなければなりません。
さて、本書は平均〇〇点のSuphxの答案から平均××点の私が、「ここは教材として優れているだろう」という部分をピックアップして解説を付加しています。本書は①と③を合わせたようなものであり、牌譜から麻雀を学ぶことについて、事前に触れていきたいと思います。
中略
私は自らの審美眼を以ってSuphxのよい部分を記していますが、それが本当に正しいかは永遠にブラックボックスから顔を出してくれません。麻雀の深層へ進むにつれて、道は茨となりねじ曲がり、前進後退を繰り返します。強くなるためにはこういう危うさがどこまでも付きまとって離れてくれません。その覚悟は持てていますか。
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12~14pより。
どう? 素晴らしくない?
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