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2024.12.15摩耶山にて イノシシの親子と遭遇

去年の年末、神戸の摩耶山に登りました。
地下鉄新神戸駅から、天狗道ルートで登ります。
はい。迷いました。地下鉄新神戸駅を降りて地上に出、住宅街をしばらく彷徨い、可愛らしい幼稚園なんか見つけ、違う!どうなってるんだこんなに迷うとこか⁉️

新幹線 新神戸駅構内案内図
布引の滝へ直結

「アクセス良好!新幹線新神戸駅の構内直結のハイキングコース」ってガイドブックにかいてあるから迷いようがないと思ってなめてたら、地下鉄新神戸駅からJR新神戸駅へ行けないという罠。
地下通路で繋がっていることを知らず、地上に出たのが間違いでした。
30分ほどのロス。新幹線の新神戸駅に辿り着き、登山口へ。

すぐに布引の滝に着きました。

優雅で美しい

ここからが本番。
天狗道は急登が多く、ハード!

息も絶え絶えにやって来ました朝ドラでおなじみの掬星台。
神戸の街や港、大阪の街まで見渡せます。ポートアイランドなど人工島がある景色はまた特異な感じでいつまで見てても見飽きない。
軽装の人々は、ケーブル、ロープウェイ利用の観光の方たちだと思われます。
山では、ハイカー同士で挨拶するのですが、観光の人には挨拶しないんですよね。みなさん瞬時に判別できるのが面白い。

思い出すのが私が田舎の小学生だった頃。
学校では子どもたちに、登下校中に出会う村人にあいさつしましょうと指導していました。
名付けて「あいさつ運動」。
私たち小学生は息をするように自然に村人に「おはようございます」が言えました。
しかし、若者は小学生にあいさつをしません。
子どもたちは皆、通行人が若者かどうか瞬時に判断して、あいさつしなさそうな若者なら無視するのです。
出産のために帰省したとき、小学生にあいさつされて、自分が大人になったと実感したものです。

さて、お腹がすきました。
お昼はコンビニのパンのつもりでしたが、眺めの良さそうなステキなカフェがあったので、入ってみました。

神戸の街と大阪湾、大阪の街

こんな景色を見ながら

ケチャップはセルフ

オムライスをいただきました。
奥の方にこたつ席があったな。いいな。
暖かいカフェでおいしいオムライスとコーヒーもいただいたので、元気に下山します。
ロープウェイに沿って、虹の駅をめざします。
駅の名前がいちいち可愛いらしいな。

虹の駅

ケーブルの虹の駅を通り過ぎて、しばらく降りた頃、すれちがったご夫婦の奥様が、何かささやかれました。
え?
「イノシシがいましたよ」
ええ!ほんとに?
どうしようと思いつつ、数歩あるいたところで
ほんとうにいた、イノシシの親子!
うそん、無理無理無理!
登山道と獣道が並行していて(獣道が目の高さ)イノシシの横を通らないと進めない。
困った。くるっと踵を返してご夫婦の後を追う。追ってどうする。
虹の駅まで引き返してケーブルで降りようか。せっかくここまで来たのに。
その時、軽快に走り降りてきた、トレランのお兄さん。
お兄さんにいっしょにイノシシの横を通って欲しくて、縋るような気持ちで言いました。
「あの、イノシシがいますよ!」

おすすめ。「キモくてウザイ!オレンジくんスタンプ」
お兄さんはウザくない。

お兄さん、私が長年愛用しているLINEスタンプそっくりな渋い表情。
イノシシがどうしたってことでしょうか。
すたたっと走り去るお兄さん。
ま、待って、いっしょに…!

あっ、足が
おっとっと

もつれる足で、お兄さんの後についてイノシシの横を通ります。無我夢中です。
イノシシの子どもが、こっちを見て足踏みして来て(威嚇?)一瞬「やるのか?」と思ったけど、親イノシシがあちらへ歩いて行くのに従って山の中に消えていきました。
生意気な子イノシシめ…怖いやないかい!
あと、こけなくて良かった(涙)

ーイノシシに遭遇した時の対処法ー
山でイノシシに遭遇したら、大きな声や音を出さずに、静かに後ずさりして遠ざかりましょう。決して威嚇してはいけません。
イノシシは匂いには敏感ですが、嫌いな匂いはありません。従って、ハッカスプレー等匂いで撃退することはできません。だそうです。
最強だな!



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