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スプラッター苦手なのに見てしまった映画

以前、スプラッターは苦手だけどそのジャンルの中でも好きな映画やドラマはあると投稿した。
今回は具体的な映画をあげてみようかなと思う。

「サイレントヒル」
日本のゲームを加仏米日合作で映画化された作品。
ゲームのジャンルはホラーアドベンチャーとなっている。
映画のジャンルはホラーとなっている。

ゲームはスマホでパズルゲームを少々やるだけでオリジナルであるゲームについては全くの無知だ。
予告編で見た映画の世界観にちょっと興味を惹かれ映画館に見に行った。
正直、これほどまでにグロい映画だとは思わなかった。
登場するクリーチャーの容姿や動作はもとより残虐極まらぬ殺戮がクライマックスまで容赦なく描写される。
さすがホラーアドベンチャーゲームを実写化しただけの事はある。
胸が悪くなるようなクリーチャーたちや世界観を壊さないように細部に渡って忠実に再現しているのではというのがゲームを知らなくても予想できた。
特に深い霧に包まれ、灰が雪のように降り注ぐ異次元のゴーストタウン「サイレントヒル」がサイレンと共に邪悪な闇の世界に様変わりするシーンは美しいと思えるほどの独特な描写だった。

そう、私は美しい映画が好きだ。
例えそれがスプラッターの展開を見せようが映画全体に芸術的心情的美しさが多少なりともあれば好きな映画にカウントされる。

そして残虐なストーリーの中にも愛にあふれた登場人物、母親ローズの子供への愛、誘拐された子供を炭鉱の穴で発見し、救助の三日間励まし続けたシビル巡査、焼かれた子供を自ら大火傷を負いながら救い出したグッチ警部、愛する家族を探すために奔走する父親。
このような登場人物は見る側にも救いを感じさせる。

クライマックスは目を覆う程の耐え難い殺戮で終幕する。
が、なんとも哀しみ漂うラストシーンは情緒的で心に強く印象に残った。

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