文化人類学カフェ2015年3月
<舞台って?>
人類学カフェでは毎回テーマを決めてみんなでわいわい興味の赴くままに、真剣に雑談(!?)しています。
今回のテーマは「ダンス公演『愛のレッスン』とはなんだったのか?」でしたが、最後に「舞台とは?」という話に流れて行きました。みなさんは「舞台」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
ぼくの場合、演劇とかダンスの公演を観に行くと、なんとなくいたたまれなくなってきます。映画なんかと違って、生身の役者が大仰な台詞まわしや動きをしているのに没入できないのかもしれません。なんか恥ずかしくなるんですよね。
でも、たまに、ごくまれに映像でもありえない、その場でしか味わうことのできない何かを感じる瞬間があります。日常では思いもつかない発想が生まれたりします。そんなときは「観客」という役割で、僕も舞台に参加しているのかもしれませんね。
私たちの生活に舞台という非日常が身近になったらどうなるのでしょうか。観客という役割が身近になるということ。
ものを考えるというのは、孤独にじっと考えるだけではないはずです。他者と相互に影響し合い、変化し合うなかでこそ、生きた思索は可能になります。
もしかしたら、舞台が身近になればなるほど、考えを深めるツールが増えるということかもしれませんね。