技術書典7にて、「GoとAWS CDKで作る本格SlackBot入門」という本を販売しました(振り返り)
はじめに
初めまして、エンジニアのnari(fukubaka)と申します。note初投稿です。
今回、技術書典7にて、「GoとAWS CDKで作る本格SlackBot入門」という本を販売し、電子版だけにも関わらず100部刷ったダウンロードカード完売という成功を収めましたので、その振り返りの記事を書いていこうと思います。
TL;DR
1.執筆にあたって様々な方に影響され、支えられた(皆様ありがとう)
2.エンジニアリングの経験が浅くとも、書かざる終えない状況にし、周囲から学べる環境を作れば本は書ける
3.次書くときは、設計や組織の話まで書いて製本したい
技術書を書くきっかけ
正直僕はエンジニアリングに没頭しはじめたのが、今年の2月に金融SIerから現在のWeb系の会社に転職してからなので、まだまだ本なんて書けないなぁと漠然と思っておりました。
(転職の話に関しては次の記事で綴っております )
しかし、技術書典6で購入した「Pragmatic Terraform on AWS」 が神本過ぎてTerraform職人になってしまったりして、僕もこんな風に誰かのきっかけが作れるような技術書が書きたいなと心底思わされてしまいました。
(その際の、書評が次の記事となります)
また、ギークハウス新宿という現在住んでいるシェアハウスの住人で本を書いた方が結構いらっしゃって、そこに触発されたのもあって、自分の計画からするとちょっと早いですが技術書典7にて技術書執筆デビューをしてみようと無謀にも決意してしまいました。
良かったこと
とりあえず周りに発表して後戻りできなくしたこと
転職の時もそうなんですが、僕は基本的に何かしようとすると周りに宣言してから始めることにしています。
怠惰な自分のことを理解しているので 、退路をとりあえず絶っちゃうという選択肢を取ることにしていて、今回はGopher道場という勉強会の卒業式のLTで、技術書を出しますと告知してしまいました。
これによって、もう間に合わないかも、、と途中でなった時も宣言してしまったからには書き終えねばならないという強制力を生み出すことができ、脱稿を防ぐことができました。
技術書というアウトプットの方法をキャリアの初めに経験できた
私は普段週1でQiitaに投稿したり、はてブやMediumへ投稿したりはよくしているのですが、長編のアウトプットはしたことがありませんでした。
ですが、ゆうても普段アウトプットしているから。。と少しのほほんと構えていました。しかし、技術書を書こうとすると執筆環境を整えたり、頻繁に告知したり、文章構成に関してより一層悩んだり(どの章にどういう内容を書くのか、書かないのかetc)、ブース設営だったりと、単発のアウトプットにはない様々なことに関して学習し実践していく必要がありました。
今回、そういったことについて経験し整理する経験が積め、自分のアウトプット先の一つとして技術書執筆という手段が手に入ったことは非常に喜ばしいです。
執筆環境や様々な懸念事項に関しては、技術書典執筆経験者であり同居人であった @wamisnet や @samuraikun に非常に助けていただきました。この場をお借りして感謝の意を述べさせていただきます。
(僕のWeb系転職し、エンジニアリングに没頭する選択肢をとるにあたって住む場所も変えてみたのは大正解でした。何かを学び始める場合、同じ志を持った同士と食住を共にしてしまうのが一番効果的です。おまけにギークハウス新宿にはIoTマスターからWebサービスマスターまで住んでます。ギークハウス新宿は住居人を募集してますので是非一緒に住みましょう。興味ある方は僕のtwtterの方にDMください。)
悪かったこと
設計や運用、組織の話まで書くことができなかった
私の執筆の動機として、「Pragmatic Terraform on AWS 本のように、具体的なハンズオンに終始せず、運用や設計の話まで触れた折に触れて見返す本が書きたい」ということだったのですが、自分のエンジニアリングのスキル的にそういったトピックまで言及することができませんでした。
しかし、そういった話 が解説できない代わりに、アプリケーション言語によるインフラのコード化、chatops、Go言語、サーバレス のいずれかに関して入門したい方には非常に有益な本にできたと思っています。(実際に実務で動いているレベルのBot作成を通して、現代のソフトウェアエンジニアリングで重要視されている概念やトピックに関して知識を深められるようになっているはず)
次回以降書くならどうするか
今回は、devops的なトピックとは切っても切り離せない運用や設計、組織への言及ができなかった(折に触れて見返す本にできなかった)ので、次回はそういったより抽象度の高い話まで包括的に扱った本を書きたいです。それが次の技術書典8になるかどうかはわかりませんが、どこかで今回得れたノウハウを生かしてより良い本を生み出したいと思います。(そうなったらダウンロード版だけではなく紙でもすりたいな)
終わりに
今回技術書典7で販売した本書は、Boothでも販売しております。
第2章まで無料公開しておりますので、良かったらサンプル本だけでも読んでみてください。