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【ブラック企業からの脱出】新卒3ヶ月で退職した理由とその後の人生

はじめに

「私は新卒で入社した会社を3ヶ月で辞めた。」

この一文を読んで、あなたはどう感じるだろうか?

「根性がない」「すぐ辞めるのは甘えだ」「もう少し頑張るべきだったのでは?」

当時の私は、そう思われることが怖かった。

だが、実際に経験したブラック企業の現実は、想像を絶するものだった。


入社1日目から感じた違和感

ブラック企業の朝礼の異常さ

私が新卒で入社したのは、外壁塗装の会社だった。

全国に20拠点を持ち、社員数300名、そのうち100名が新卒という規模の会社。私は東京支店への配属を希望し、入社を決意した。

しかし、初日から違和感を覚えた。

朝の朝礼では、白いテープが張られた床の上でお辞儀をしながら大声で「おはようございます」と挨拶することを強要された。

お辞儀の角度が悪いとやり直し、声が小さくてもやり直し。

そして、社訓を大声で読み上げ、声が枯れるまで続ける。


ひたすら続くテレアポ地獄

テレアポ地獄

制服に着替えた後、業務開始。

9時から18時まで、固定電話と紙の電話帳を使い、ひたすらテレアポ。

「外壁を塗り替えませんか?」と電話をかけるが、話を聞いてくれる人はほとんどいない。

1日400~500件の架電。

100件かけてようやく10人が話を聞いてくれ、そのうち1~2人とじっくり話せる程度だった。

アポが取れたら主任に報告。

「即アポ・即決・即着工」が合言葉だった。

パソコンは使えず、鉛筆と紙で管理。

効率などお構いなし。ただひたすら電話をかけ続ける。


息が詰まる職場環境

昼休みになり、同僚とシンクの前で少し会話をしていた。

すると、支店長に呼び出された。

「会社は仲良くする場所じゃない。甘えた気持ちでいるなら、帰っていい。」

ただ少し話していただけなのに。

この会社には「楽しく働く」という概念が存在しないのだと悟った。


次々と消えていく同期たち

毎週のように、同期が辞めていった。

入社2か月で、新卒100名のうち30人が退職。

「お前らはもうここで生き残るしかないんだよ。」

上司はそう言った。

しかし、私は違うと思った。


退職を決意

退職を伝えた直後の後ろ姿

ある日、ふと考えた。

「このままここにいたら、どんな未来が待っているのだろう?」

同期が次々と辞める中、2年、3年先輩も、相変わらずテレアポをしていた。

営業成績が良くなっても、やることは変わらない。

このままでは、自分の未来がない。

私は退職を決意した。

翌朝、いつもより早く出社し、支店長に退職を申し出た。

すると、返ってきた言葉はこうだった。

「保険証を置いて帰れ。」


ブラック企業から抜け出して

ブラック企業からの脱出

こうして、私は入社3ヶ月でブラック企業を脱出した。

帰りの電車では、不思議とすっきりした気分だった。

「これで終わりじゃない。ここからが本当のスタートだ。」

しかし、この後、私を待ち受けていたのは……


最後に

この経験を振り返ると、当時の環境は自分にとって厳しいものでしたが、それがすべての人に当てはまるわけではありません。

この会社で今も働いている人の中には、環境を受け入れ、自分なりの価値を見出して頑張っている方もいるでしょう。

会社の方針や文化がすべて悪いというわけではなく、私自身がその環境に適応できなかったという側面もあります。

この経験を通じて、仕事の価値観や自分が本当にやりたいことを考えるきっかけを得ることができました。

ここでの経験を糧に、新たな道へ進んでいきます。

(次回:【ブラック企業を辞めた後の就職活動】どん底からの逆転劇)」

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