弱肉強食学園 GOWANDA‼︎第九話
〜ep9:放課後バトル2〜
《前回までのあらすじ》
いよいよバトルものみたいになって来た感じだ。詳しくはep1〜8を見てね!
だだの長いまえふりだけどね!!
放課後バトルの詳しい話を登校時に聞いたワンダは、教室に入るなり、周りを見渡した。
確かに、そう言われてみたら、みんなちょっとだけ弱そうだゼ
また、思った事を口に出してしまった。
すると、それを聞いたE組の生徒が少し殺気だち、1人がワンダに詰めより、胸ぐらを掴みこう言った。
「てめぇ今なんて言った?俺達が弱そうだと?俺達は確かにE組って枠に入れられた人間かもしれねぇが、それなりに腕っぷしには自信がある、俺は上の組の奴等とは大した差はねぇと思ってるぜ。明日バトルがはじまりゃあすぐわかるぜ。すぐにD組に上がってやる」
それに対しワンダは言った
「D組にあがる?お前はD組に上りたいのか?」
ワンダが聞くと、男は言った
「あぁ、俺は半年後、D組に上がってE組なんかとはおさらばさ」
ワンダは言った
「なら俺とは別だな、俺はA組に行くから」
教室が一瞬にして、静まりかえった、
その後にE組生徒が一斉に笑いだした。
ワンダは呆気にとられた。 自分は何もおかしな事は言ってないはずだ、どうして笑いが起きたのだ、と不思議になった。
庵がトイレから戻ってきた。
「どうしたんだ?みんなして?何があったんだワンダ?」
ワンダに聞いた、
「いや、俺がA組に行くって言ったらみんなして急に笑いだしたんだ。」
それを聞いて庵は呆れた様に、
「そうか、、、まぁ、いい、詳しい話は昼休みにするか。先生が来る、席につこう」
「お、おう」
ワンダは少し戸惑いながら席についた。
〜昼休み〜
「おい、未来のA組のワンダくん、明日が楽しみだな、とりあえず明日バトルが始まったら俺と一回腕試ししてくれよ」
クラスの奴がワンダに詰めよった、これにワンダは
「おう、いいゼ!」
なんの気無しに返事をしていた。
そのやりとりをみていた庵は
「ワンダ君相手にするな。ちょっと話があるから一緒に食堂に行こう」
少し苛立っている様子でワンダを食堂まで連れ立った。
「どうしたんだ庵、何イラついてんだ?」
ワンダはなんの気無しにきいた。
「君は馬鹿にされているんだよ?気付いていないのかい?連中は君が入学式のバトルに出ていないし、君がA組に行くなんて言ったから身の程を知っていない馬鹿だと思ってるんだよ。」
意味がわからなかったがワンダは嬉しかった。庵が自分の為に怒ってくれていた事がわかったからだ
「庵は優しいゼ!正直、北斗の拳の話を一日中された時は、やっていけるか心配だったけど、、ありがとな。俺は馬鹿にされたって全然かまわないゼ!なんでバカにされたかは謎だけどな!」
庵はこのワンダの返事に、呆れたが、ワンダという人間がいかに純粋でいい人間なのかがわかって安心した。
「ホントに、君ってやつは、、」
庵にとってもワンダはいい友達になった。
「あのさ、気になったんだけど、、」
ワンダが切り出した。
「入学式の組分けバトルって実際何したんだ?あとさ、A組ってそんなに強いもんなのか?」
この質問に庵が真剣に応え始めた
「まず、A組についてだよね。A組は正直全員、化け物レベルだ、、、みんな能力がずば抜けてるし、能力抜きにしても、強い。
で、入学式のバトルってのは軽いバトルロワイアル的なもので新入生、全員を大体育館に入れて、時間にして、約30分ぐらいかな、闘わせるってかんじかな、能力ありなしどちらでも良くてそれを上級生の各クラスの委員長と先生が見て振り分けるのさ、、だから当然その時間内に戦わなかったり、様子を探ったりしていたりして時間内に自分の強みを出しきれなかったりしたものもいるのさ」
この話を聞いて、ワンダは疑問に思った。
「あのさ、庵、、その、、能力って何?」
「‼︎‼︎」
庵は驚いた、
「本気で言っているのか?」
ワンダは自分が何か悪い事を言った気がした、庵が続け様にワンダに詰めよって聞いた
「ちょっと待ってくれ、君は本当に自分の能力の事も知らないのかい?それで、あの自信なのかい?」
ワンダは何がなんだかわからなくなった、
「いや、ちょっと待ってくれ、なんなんだよ、その能力って、俺は自慢じゃないが強いゼ!それだけじゃ・・」
庵がワンダの言葉を遮った
「ワンダ君ごめん、僕は君を買い被っていたかも知れない、もし、本当に能力の事を知らなくて腕っぷしだけでここにきたのなら悪い事は言わない、明日からのバトルは辞退して君は他の学校に編入した方がいいかも知れない。」
庵はワンダを突き放した。
ワンダはさっぱり訳がわからなかった。
そうして、いよいよ明日から放課後バトルが始まる。
つづく