弱肉強食学園 GOWANDA!! 第一話
〜ep1:復讐のワンダ〜
俺の名前は、
豪 腕打(ごう わんだ)
名前の通り、腕っぷしには自信があるゼ!
自慢じゃないが、生まれてこの方15年、喧嘩では負けた事はないゼ!
ホント、自慢じゃないけど、、、
いや、マジで、自慢じゃないけど、、、、
へへっ、、、、40戦ぐらいしたかなぁ、数えてないけどなぁ、
自慢じゃないからさ、別に、
もちろん、道具なんて使った事ないゼ!
全部、素手
何しろ剛腕だからさ、パンチが強力なのよ!
自慢じゃないけど、
自慢じゃないが、殴られた奴らは口を揃えてこう言うよ。
「パンチが痛い」
ってね
そんな俺が、今日から通うのが
私立 弱肉強食学園
名前の通り、力のある奴が生徒、教師、関係なく支配する、とてもスリリングな学園だ!
そんな校風のおかげで全国から名だたる強者達が集まってくる。
俺の高校3年間、退屈な思いはしなくてすみそうだゼ!
って、やっべ〜こんな事、考えたら遅刻しちまう!
早く着替えて家でなきゃ!入学式に間に合わなくなっちまうゼ!
「お邪魔しまーす、ワンダ〜まだいる〜?入学式一緒に、、、、ってあんた、まだ準備してないの!!馬鹿じゃないの!絶対遅刻じゃん!私先行くからね!」
こいつは幼馴染みで隣に住んでる
樋籠 院子(ひろう いんこ)
何かと口うるさくて、胸もなくて、金髪ショートカットで、男勝りの性格だけど、顔が可愛くて、男に人気があって、俺とはすぐ喧嘩して、ツンデレで、家族のしがらみとかいろいろあるけど、最終的には、俺と結ばれるであろう女だゼ!
「あんた何、ぶつぶつ言ってんの?誰が結ばれるって?あんたの両親が亡くなって、可哀想だからって親に言われて、あんたの相手してやってるだけだからね!勘違いしないでね! ってか先いくね!キモい!」
聞こえてたみたいだゼ!
俺はたまに考えてる事を、口に出してるみたいだゼ!
それはそうと今日の入学式、きっとアイツも来るだろな、、、。
俺の両親の命を奪った、あの
顔にドラゴンスライムのアザがある男がよ!
〜5年前〜
「チクショー5人も引き連れくるとは卑怯ゼ!」
あの頃の俺は触れるものを皆傷つけ、常に孤独だった、
「喧嘩に卑怯も糞もあるか、野郎どもやっちまえ」
近所の悪ガキ達は俺を倒して名をあげようと毎日のように襲ってきた。
自慢じゃないが全員返り討ちにしてやったゼ!
自慢じゃないけど、ホント、バットとか持ってる奴もいたかな、自慢じゃないけど、
毎日毎日、喧嘩、喧嘩、そんな日々に俺は疲れていた。
そんなある日、俺は学校をさぼり、公園でシャボン玉を吹いていた。
「おい、坊主、学校は休みなのか?こんな所でシャボン玉なんぞ吹いてないで、学校に行け!
シャボン玉なんて吹いていたら馬鹿になるぞ!」
それが奴との出会いだ
「おい、おっちゃん、おめぇ誰だ、その顔のシミ、ドラクエ にでてくる、ドラゴンスライムみてぇだな」
その男の顔にはドラクエ に出てくるドラゴンスライムみたいなアザがあった。
「おっちゃんはやめろ、これでも14歳だ」
「へぇ〜こりゃ驚いた、おめぇまだ中学生か」
その男は中学生と言うには、あまりにも老けてみえて、驚き過ぎて俺はドラゴンボールにでてくる。孫悟空みたいな返しをしてしまった。
「ってことはあんたも学校サボっとるやないか!」
そして、関西人みたいにツッコミを入れたゼ!
すると奴はこう言った。
「だな!」
そして、そう言うと、奴はどこかに去って行った。
聞く所によると、奴も地元では相当名前が通ったワルらしく、顔にはドラクエ のドラゴンスライムみたいなアザがあるが、背中にはめちゃくちゃいかつい鬼のタトゥーが入ってるらしいが、鬼のタトゥーの男と言うと、なんか、カッコいい感じがして気にくわないから、
俺はあえてドラゴンスライムの方をピックアップして呼んでいるゼ!
そして、そいつを見た俺は、無性にドラクエ がやりたくなって、気が狂ったように、寝る間も惜しんでドラクエ をやり続けた、
そう、事故で入院中だった父、母のお見舞いに行くのも忘れて、、、、、
結果、両親の容態は回復せず、俺は両親の最後を見届けず両親を亡くしてしまった。
あの男に会ってさえいなければ、、、俺は後悔した。
航海と言っても船に乗って海に出た訳じゃないゼ!
【海賊ジョーク】
そう、、すべてはあの男の顔にドラゴンスライムみたいなアザがなければ、、、
俺は奴に復讐する事を誓った、まずは奴の情報を片っ端から調べたゼ!
Twitter、インスタ、TikTok、するとどうやら奴は、私立弱肉強食学園に通ってると言う事がわかった。
そして、留年を繰り返してまだこの学園に残っている事もな!
俺は奴に復讐を果たし、そして、肉強学園でも天下を取ってやるゼ!
ってやべ〜、こんな事考えてたら、遅刻しちまう!
早く着替えて家でなきゃ!入学式に間に合わなくなっちまうゼ!
それにしても、俺の憧れのあの人も肉強学園にいるんだよなぁ〜
そう、俺の憧れのあの人、
亜子芽 玲(あこが れい)
玲さんは同じ中学の先輩で、パイオツもカイデーな長髪、黒髪ストレートで、長身で、なんでもかねそろえてるパーフェクトなナオンだ!
はぁ、まさかまたあの玲さんと同じ学校に通えるとは、、、、夢みたいだゼ!
ってやっべ〜こんな事考えてたら、遅刻しちまう!
早く着替えて家でなきゃ!入学式に間に合わなくなっちまうゼ!
そして、アイツもきっと来るんだろうなぁ、
来波 流王(らいば るお)
アイツとだけは何回、戦っても、決着がつかなかった、
そして、アイツはそのまま海外に行く事になっちまった。
でも、約束したもんな!!
お互い強くなって、肉強学園で会おうって!
ってやべ〜、こんな事考えてたら、遅刻しちまう!
早く着替えて家でなきゃ、入学式に間に合わなくなっちまうゼ!
それにしても、彼奴ら俺の事覚えてるかな、、、
模武 伽羅王(もぶ きゃらお)
伽羅子(きゃらこ)
兄弟揃って影が、、、うんたらかんたら、、、〜
こうして、ワンダは物思いにふけすぎて入学式に行けずに一日を終えた。
つづく