見出し画像

スズカエンデューロ6時間ソロ 準優勝

当日まで

今シーズンラストレースのつもりで臨んだ鈴鹿、もともとは調整して万全の体制で年代別一位を狙うつもりだった。ところが2週間前のちくさ高原の直後に鶏の食中毒(カンピロバクター)を発症、一週間全く走れなかった。CTLも大幅に下がり40台に。出場するかどうかも直前まで迷っていた。
結局バイクに乗れたのは鈴鹿の週の火曜日から。
火曜日はSST medを5倍ぐらいでゆるゆると。ちくさの時点では5.8w/kgあったので衰えを実感した。ただ、長時間乗ることに身体を慣らす目的でしっかり乗る。
水曜日はJohn’s mixを5.5倍設定で。前日に体を動かせるようにしたのでインターバルに慣らす目的。
木曜日はレスト。15kmぐらい外を走って終わり。通常ならレース前日はIneosのWarm upを使って軽めの刺激を入れるが思ったより脚に疲労がきていたのでやめておいた。

レースの準備~補給食やウェアなど~

補給
昨年の6時間ソロでは1800ml程水分を摂取したので今回もボトル3本で行くことに。今回はバックポケットに入れる補給も減らしたかったのでパラチノースを溶かしつつBCAA、Mag-onで足攣りを抑える計画だった。750ml2本が上記の内容で500mlのボトルはアクエリアスの経口補水液を入れていた。経口補水液は吸収が早いのでレース終盤に飲む予定だった。
バックポケットの補給はMag-on4本(カフェイン入り3本、カフェイン無し1本)、エネ餅3つだった。昨年はスポーツ羊羹とアミノバイタルを積んだが重すぎて身体がうまく動かず今回は回避。またスポーツ羊羹は食べにくくて辛かった。

補給食。画像ではMag-onノンカフェイン2本だが1本減らした。


ウェア
当日はそこまで寒くならないと考えサンボルトのセパレートワンピースにLecoqのアームウォーマー。ロングソックスを予定していたが試走の時点で思ったより暑くショートソックスに変更。

ウェア。レース時はショートソックスに変更

レースプラン

今回の目標は年代別一位を獲ることだった。昨年は2位だったのでことしは狙っていくつもりだった。が、先述の食中毒のせいでモチベーションは皆無。とにかくできることはやってみようという精神だった。
事前にマークしていたのはTeam HSJの郷原選手、静岡大学の山口選手の二名。郷原選手は2019年のアタック240覇者、山口選手はJETツアーに参戦しているなかなかの選手であった。
この二名を中心にマークし、他の年代の選手の争いには加わらない、とにかく年代別を狙うというのが当初のレースプランであった。

当日の流れ

4:30に名大を出発、車の中でおにぎり3つ、塩豆大福をたべる。
6:00ごろに鈴鹿着、メカトラがあった際すぐに交換できるようピットレーン沿いに陣地を張れるシケイン横のピットに陣取る。名大からは鳥人間パイロット3名がレースに出場、1人がサポートメンバーとして陣地に居てくれた。
トイレや最後の補給を済ませ8:30頃にスタート地点へ。

レースレポート

スタート~1時間
スタート地点ではかなり後ろの列に並んでしまっていたのでパレードラン区間で徐々に前に上がる。
リアルスタート後1時間は集団先頭が見える位置で様子を見つつ走る。この区間はいろいろな選手がおりかなり怖いので落車等に注意するのが最優先。ただ、集団後方なのでコーナーごとのインターバルが辛い。750wぐらいでているので脚にくる。

451TVさんの動画より。右の青のウェアが自分

1時間~2時間
1時間経ってエネ餅の補給。郷原選手の後ろに付きたくて番手を上げていく。結果的に先頭のローテーションに加わる。この辺りはまだ大集団だったが15番手ぐらいに構えて様子を見る。
2時間~3時間
2時間でエネ餅二個目。補給できるポイントが集団が落ち着くホームストレートしか無いのにそこのタイミングでマトリックスの佐野選手がカチ上げて行ったのは本当に辛かった。その後も二周から三周ごとにマリノ選手、中根選手の鬼牽きによってラップは7分台で推移。最速で7:23。

Orca加藤さんの写真より。左端集団後方につく


3時間~4時間
3時間でエネ餅三個目。三時間終了時点で招待選手の牽引が終わり一時小康状態に。この辺りでは静大の山口選手が積極的に牽引に加わる。自分はローテに入っていたこともありここは集団10番手付近で休ませてもらう。4時間エンデューロ組がフィニッシュに向けて加速していき集団の速度も上がる。この時点で同じ年代の選手は山口選手と自分の二人に絞られたと気付く。このままラストまでいこうぜと喋りつつ集団の中で過ごす。
4時間~ゴール
4時間経過でカフェインの入っていないMag-on。この辺りで6時間ソロの選手が松本選手と自分の二人に絞られる。松本選手のチームメイトの牽引が始まり、自分はずっと松本選手の後ろにつく。たまにローテーションに入ったり入らなかったり、結構脚が削られていることに気づく。
4時間40分経過時点でカフェインジェル。ちょっと脚が動くようになるが耐えるしか無い。ここからはあと10周としか考えていなかった。5時間20分でカフェインジェル追加。もう残っているのは松本選手と自分だけ。周回遅れの選手をパスしつつ淡々と残り距離を消化していく。松本選手のチームメイトが牽引を続けるなか自分はついていくだけ。ユーロードの選手に面白いゴールスプリント期待してるよと言われるが正直無理だと思っていた。自分が勝つにはどこかのタイミングでロングスパートをかけなければならないが相手はチームで回しているし、単騎では勝ち目がなかった。残り12分を切ったところで両脚が攣り、先頭集団からドロップ。立ち止まり脚を伸ばす。ここからは周回差を追い付かれないかしか気にしていなかった。気合いで踏み抜き、ゴール。流石に身体に何も残っていなかった。

ゴール直後。歩けなかった

リザルト

総合2位(年代別は総合で入賞したのでオープン扱い)
44周、255km
Av.speed:41.8km/h
NP:169w
TSS:265

機材
Bike : canyon ultimate cf sl7
Wheels : Mavic ksyrium pro exalith
Tube : Tubolito
Tires : Continental gp5000
Computer : wahoo ELEMNT bolt

total weight : 7.2kg

Wear : sunvolt セパレートワンピース
Shoes : Lake cx301

当日の体重:46.5kg

リザルト
表彰式の様子
ログ

感想と反省

まさか総合の表彰台に上がれるとは思っていなかったが単純に嬉しい。初めて年代別ではなく総合で戦えたのは素直にいい経験になった。表彰式で名古屋大学AirCraftの名前が呼ばれた時は素直に感動した。今回の敗因はカフェインジェルの摂取タイミング。4:10と4:30の2回に分けて摂取していればラストスプリントまで持ち込むことができたのではないだろうか。次回以降は補給のタイミングも詰めてレースプランを構築していきたい。
今シーズンは鳥人間に合わせていたシーズンだったが富士ヒル、箱ヒル、ちくさと入賞がなかったので、今回表彰台に登ることができ、いい形でシーズンを締めくくることができたと思う。来年もいいシーズンにしていきたい。

レース後

終わりに

今回のレースは自分自身最高に楽しめたレースでした。また、会場では多くの人に声を掛けていただき非常に嬉しかったです。今回のレースを通して「鳥人間ってなかなかやるな」と思ったそこのあなた!来年の名古屋大学AirCraftのパイロットはもっと凄いヤツです。期待しててください。
私の活動を通して一人でも多くの人が鳥人間に興味をもっていただけますと幸いです。
一緒に走ってくださった皆様、ありがとうございました!!

質問やライドのお誘いなどありましたら(Twitter:@fuku_toriまたはStrava:鳥人間 福原)まで連絡していただけますと幸いです。
普段一人でzwiftしかしていませんのでライドでもmeet-upでも誘っていただけますと非常に喜びます。
連絡先:


いいなと思ったら応援しよう!