打ち上げ花火をどう撮るのか?﨑津花火大会
一日の動き
打ち上げ花火は当然夜上がるもの。だけど、明るいうちから準備をします。
今回は今まで3回撮影したことがある場所。
でも毎年状況は変わったりするし撮る場所を変える場合はやはり早めに動きます。
14時頃現地着。まず車で回れる場所を確認。
打ち上げ場所と写真に入れたいものの位置関係も見ながら港周辺を回りました。
崎津は奥まった港にあり両側から山が迫っています。漁港側の堤防、反対側には灯台がありどちらからも撮影可能です。また山間の畑、墓地からも撮影できそうな場所があります。
ここの場合は運営の規制もないので遠景撮影は難なくできます。
ただ交通規制はあるので、撮影場所までひたすら歩く場合もあります。
﨑津教会
この地区は世界遺産の﨑津教会があります。
遠景は数回撮影したことがあるので、今回は教会を入れて撮影することに決めました。
しかし、打ち上げ場所からの位置関係から撮影場所は限定されます。
過去の誰かが撮影した写真も参考にしながら三脚を設置しました。
崎津教会周辺は以前に取材に入っていて顔見知りの方も多く親切に花火打ち上げ時の様子を教えていただきました。
情報戦
撮影場所は豊富ですが、毎年状況は違っていて
「草が茂っていて取れない」
「入れてくれない」
「暗すぎて危険」
「作品にするならここかな?」等
数人カメラマンが集まっている場所ではそんな話をしています。
若くて綺麗な女性が現れて
「旦那さんは堤防の方にいるんですが、ここからだとどんな感じですか」
と聞きに見えられました。旦那さん幸せすぎる。
今回の写真
撮影方法
今回は三脚とレリーズ。広角レンズを装着
以前に撮影された写真を見ることができたので、大体のカメラ位置とアングルを決めることができました。後追いといえばそうなんですが、綺麗に収めたいのであれば以前の写真も参考にします。
狭い道(公道)なので邪魔にならないように民家の壁際にくっつけるように三脚を設置。カメラの高さ、向きを決めて固定。ズームを変えながらフレームを決めてピントを合わせる。数回シャッターを切って画像でピント確認。
撮影対象がはっきりしてる撮影なので広めにフレーミングしてトリミング前提です。花火が入らないとかよっぽどのことがない限り変えません。
露出関係。iso100 BULB F8 今回はこれ。
ワイヤレスレリーズで撮影。押している間だけシャッターが開いている状況になります。花火だけ撮る場合は花火の位置を見ながら4〜5個花火を重ねる感じですが、建物がライトアップされていて露出オーバーになるので控えめに2〜3個重ねています。
フォトショップで後処理(明合成)するといくらでも重ねられるので建物の露出を優先しました。
平均的なデータだと
iso100 絞りF8 シャッタースピード5〜6秒程度です。
カメラは固定、操作することもないので壁際でOK
シャッターはワイヤレスなので、ちょっと離れた場所でぷらぷらしながら花火を注視しながらシャッターを押し続けます。
後記
デジタルになってかなりの部分が後処理でできます。三脚、レリーズさえあれば撮れるのでおすすめです。撮影現場でも話題になってましたが、場所取りが重要。自分で三脚を据えて花火を待つ。その場所にいることが大事です。田舎の小さな花火大会ならそんなに苦労することもないのでみんなで譲り合って楽しく撮影したいものです。
「それは仕事?」とよく言われますが、人と会い、楽しく話をして撮影してないと仕事もきません。写真のあらゆるジャンルで相談に乗ります。お仕事もください。