2024年9月12日(木) ゴッドハンドOTリハビリ14
ふくT:T
妻: P
ゴッドハンドOTさん: G
G:基本的に我々は医者の指示がないと何もできないんですよ。
T:施設でレッグプレスとレッグエクステンションして、見ていて怖かったです。
P:1回足が落ちた。リハビリ特化というデイサービスでも、ただマシーンがあるだけのところが多い。
T:来週から私が彼女のためにできることは何なんですか?
G:余力があれば立つ練習。左足踵がつくように。
T:踵がつくように踵の下に何か置いた方がいいです?
G:踵に体重が乗るようにタオルを踵の下に入れたり。
G:抗重力伸展反応、踵を踏むと自然に姿勢制御をする。
T:踵を踏むことで抗重力伸展反応が起こる?
G:踵を踏むことがスイッチになる。
G:まだ歩けない赤ちゃんの踵をつけると伸びる
T:つまり、まだ歩けない赤ちゃんが、踵を着けたら膝が伸びるのですか?
G:そう。伸びたところで、カラダを前に出すと歩くんです。歩いたことない赤ちゃんが歩くプログラムを持っている。
G:宇宙飛行士がずっと宇宙に行っていると踵を着かないから伸展反応が出なくなって、地球に戻って来て立てなくなってしまう。
T:それは踵が着かない時間が長いからですか?
G:ずっと空中に浮いていると、伸展反応が出ないんです。体幹とかのパワーが落ちて行ってしまう。重力がないと生きていけないんです。
T:妻は高校生の時、陸上の先生に踵を着けずに歩くように言われていて、つま先立ちで歩いたり、電車の中でつま先立ちで吊り革につかまっていたそうです。
G:それはまた、つま先立ちで必要な別の筋肉を鍛えられる。
G:普通の生活で歩いているだけで伸展反応は出ますから。踵を着ければ。
T:まずは、左足の踵をつけることが大事なんですね。
G:体重を支えるという経験ができればいい。もちろん初めは膝が折れるので膝をサポートして膝が折れないようにして。
T:踵が着かないのは、関節が硬くなっているのではなく、筋肉が縮まっているからなのですか?
G:前脛骨筋が収縮するとつま先が上がる。ふくらはぎ側が緩む。筋肉はうーんと伸びていると、そこから引っ張るのは難しい。ある程度力が入りやすい、縮むトルクが出しやすい
T:縮むトルクが出しやすい長さになってない?
G:腓腹筋が強くて、前脛骨筋が伸び切ってしまっている。力が入りにくい筋肉に命令を入れても活動してくれない。脚を支えるためには同時に収縮するのが基本。
T:前も後ろも同時に収縮ですか?
G:同時に収縮して、どっちかが緩んで、どっちかがテンション張れば、そっちの方向に動く。ピッチャーが投げる時に内野手がちょっと屈むでしょ。あんまり屈みすぎてもだめ。ピンと直立してもだめ。どっちの方向にも動きやすい筋肉の長さ。どっちにもカラダを動かしやすいトルクを出しやすい姿勢に調整してスタンバイするわけです。
T:その状態が、前も後ろも適度にテンションがかかっていると。
G:その姿勢だとキュッと力が入る。それって無意識なんです。子どもも、小学生くらいになると無意識にその姿勢を作る。鬼ごっこをやっていて追い込まれると無意識に屈むでしょ。
T:そうですね。必ず屈みますね。
G:適当にカラダを屈曲して、重心も低くして。本来、ヒトが持っている機能。
P:G先生みたいな人がいる施設があるといいけど。学校出たての人とかの施設もあるんでしょうね。