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サッカー指導者として飛躍(浦和市立高校)時代17—ブラジル珍道中13
ブラジル15日目、午前中、フィジコのノルベルトコーチの指導のもと、コーンを置いて動きながらのボールコントロールのトレーニングを行った。大切なのは相手選手が後ろにいるとイメージしてやること。ターンをしたり、コーンを回る時に大事なのはバランスだと言われた。今思い返すと、浦和セレソンの選手たちの動きは不恰好だった。
英語版サッカー戦術書やビデオでよく「Turn with the Ball」と出てくるが、このトラップしながらのターンのフォームが美しい子は、全てのボールコントロールが上手だと思って間違いないと私は考えている。
通訳さんが浦和セレソンの練習を見ながら「彼らは右足でボールをコントロールしながらターンする時、みんな左回りでターンしている。あれだと相手選手とご対面してしまう。右足を引くように右回りでターンするのが基本。こういった、ちょっとした違いが日本とブラジルの差だ」と言われた。
ノルベルトコーチは跳んだりダッシュが入る練習はスパイクでなくトレーニングシューズで行うようにと言っていた。ちなみに私は、後に生徒たちにフットサルシューズで練習するように指示した。このことに関しては、また後日に触れたいと思う。
午後にブラガンチーノのトップチームのトレーニンングの見学に行った。1人日本人が練習参加していた(彼は確か当時のコマーシャルに出演していたので、多くの日本人は第二のカズと期待していたが、後に某広告代理店が彼を推してチームにお願いして練習生として受け入れてもらっていたいう噂を耳にした)。スタンドから練習を見学していたのだが、20数人いる選手の中でシュートのフォームを見ただけで誰が日本人か一瞬で分かった。ブラジル人のシュートは、足がニョキッと伸びるように見えた。今思えば、キックの時に軸足を外し(中西哲生さんは「軸足飛ばし」と表現されていたと思う)ながら蹴っているのに対し、日本人の彼は軸足はしっかり地面を踏み締めて蹴り足だけに力を入れていたのだと思う。現在でも、多くの指導者が「軸足をしかり踏み込んで」と指導しているが、その通りに身体を動かすと、ブラガンチーノの練習生の彼と同じフォームになると思う。