トレーニング用語① 2020年4月29日(水) 

こんにちは。今日からトレーニングで使(つか)うことばの説明をします。U-8のトレーニングでは、あまり使っていないことばもあるかもしれませんが、この機会(きかい)に覚(おぼ)えましょう!
第1回は、COG(シーオージー)とCOP(シーオーピー)
COGとは、center of gravity(センター オブ グラヴィティ)の略で身体重心(しんたいじゅうしん)のことです。人の場合(ばあい)、だいたいおへその下あたりにあります。ラップの芯(しん)を立てて手のひらで支(ささ)えて落(お)とさないようにできたら、重心(じゅうしん)の下に手のひらがあるということです。
COPとは、center of pressure(センター オブ プレッシャー)の略(りゃく)です。人は地球が引っぱってくれている力、重力(じゅうりょく)によって地球に引きつけられています。重力(じゅうりょく)のベクトルの矢印(やじるし)が地球に刺(さ)さっている点であり、その反発(はんぱつ)が地面(じめん)からの圧力(あつりょく)として足の裏(うら)に感じる点を「足圧中心点」といいます。足圧中心点よりCOPの方が簡単なのでシーオーピーと覚えて下さい(※神の手作業療法士さんによると足関節の可動域がしっかりしてくると足裏がフラットに接地できるようになり、足裏に足圧を感じ小脳がその情報を受け取りバランスを取るとのこと。妻の場合、左半身麻痺のため、足裏をフラットに接地することができないし、足圧を感じないから、小脳との情報のやり取りができない)。

先ほどのラップの芯の下の手のひらを前に動かすとどうなりますか?そう、ラップの芯は後ろに倒(たお)れますよね。ラップの芯が直立(ちょくりつ)しているときは、重心(じゅうしん)は重力(じゅうりょく)のベクトルに垂直(すいちょく)に引っぱられているので倒(たお)れません。しかし、手を動かすと重心が手のひらの真上(まうえ)でなくなり、COPとCOGがずれて倒れます。
3年生以上の坂道(さかみち)でのトレーニングのときに、壁(かべ)に右足のアウトサイドをピッタリとつけて立てるかどうか試(ため)しましたよね?そう、立てませんでした。壁があるためにCOPの真上(まうえ)にCOGを持ってこれないためです。次に、壁から足を数十センチ離(はな)したときには立てました。COPの真上(まうえ)にCOGを移動(いどう)できたからです。
歩いているときはCOPの真上(まうえ)にCOGがはありませんが倒(たお)れません。これを動的(どうてき)バランス(英語でダイナミックバランス)といいます。片足(かたあし)で立っていても倒れないのを静的(せいてき)バランス(英語でスタティックバランス)といいます。
COPとCOGのずれによって「運動(うんどう)」は生まれます。つまり、アンバランスが動きを作るのです。赤ちゃんの歩き方を見ると、それがよくわかりますよ。
では、また。

いいなと思ったら応援しよう!