スポーツ勉強会
一昨日のスポーツ勉強仲間とのWEBによる会合で出た話の中で、体育の先生の話が皆さんの参考になると思いますのでご紹介します。
空間認識能力(くうかんにんしきのうりょく)
サッカーでボールと自分との距離感(きょりかん)の把握(はあく)をしたり、走っている味方にタイミングよくパスを出すのに必要です。
テニスはこの空間認識能力を鍛えるのにとてもいい競技だそうです(私は高校生の時、必修クラブで硬式テニスを選択していましたので、週1回、テニスをしていましたが、あまり上手でなく、友達に笑われていました)。
調べてみると、この能力は部屋の片付けや模様替(もようが)えをすると鍛えることができるそうです。決められたスペースを効率よく使わないと、上手く部屋が片付きませんから。
もう一つ、「正しい姿勢でいること」が大事だそうです。姿勢が正しく保たれないと身体のバランスが崩れて空間認識能力が働きにくくなるそうです。
部屋を片付けて正しい姿勢で勉強するだけで、サッカーも上手くなるのですね。
水泳の利点(りてん)
水泳の良さは肩甲骨(けんこうこつ)の可動域を広げるだけでなく、姿勢保持にあるそうです。
地面と違って、水中には支点(してん)がないので、腹圧(ふくあつ)の調整が大事になるそうです。腹圧がかからないと「腑(ふ)抜け」になり、体幹(たいかん)を締(し)めすぎると「浮き身」になるそうです。水泳をやることによって、動きの中で体幹を上手く使う(腹圧を調整する)能力が身につくそうです。
正しい姿勢で立てる人は腹圧を上手く調整できているのでしょうね(神の手作業療法士さんは踵を踏んだり股関節を屈曲すると腹圧が上がると言っていました)。
滑(すべ)る競技
スキー、スケートのように滑る競技をすることによって、遊脚(ゆうきゃく)に重心(じゅうしん)を移動させる感覚や、踏(ふ)ん張(ば)らない感覚を身につけられるそうです(神の手作業療法士さんはスキーは、板を踏んで反力を受ける感覚、それから膝を抜く感覚も身につけられていいと言っていました)。
私は浦和南高校、熊谷高校のサッカー部員たちにフットサルシューズで練習することを推奨(すいしょう)していましたが、部員らは、スキー、スケートと同じ感覚を身につけることができたと思います。
ハムストリング(ももの裏側の筋肉)
テニス、バドミントンをすることによって、ハムストリングを使えるようになるそうです。前後開脚(かいきゃく)し打って、次の動きをするときに自然とハムストリングを使えるようになるそうです。
陸上長距離の選手で水泳とバドミントンを経験していた子は、すぐに強くなるそうです。
私は毎日長い距離を走っていますが、ハムストリングの筋肉痛が取れません(今は昨日強打した膝と手をついたときに痛めた肩に痛みがありますが)。
水泳もテニスもバドミントンも、大事なのは、子どもの頃に神経刺激(しんけいしげき)を入れることだそうです。
このスポーツ勉強会に参加した元Jリーガーは、子どもの頃、スキー、テニス、水泳、野球などのあらゆるスポーツをやっていたそうです。自然と神経刺激を入れていたんですね。久保建英選手は、柔道、レスリング、カヌー等のあらゆるスポーツを経験したそうです。以前、カヌーの五輪代表だった方に話をお聞きしたら、カヌーは体幹を固めてしまったらバランスを崩してしまうそうです。柔らかく体幹をコントロールするのが重要だそうです。久保選手や、ブラジルの選手はそんな感じの動きをしていますね。
五輪金メダリストの槍投げの北口榛花選手も水泳、バドミントンをやっていたそうですし、今は、柔道の受け身にも挑戦しているようですね。