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円香GRADを読んで

はじめに
ここでは、円香GRAD、円香WING、P-SSR【ギンコ・ビローバ】のネタバレが含まれます。予めご了承ください。

こんにちは、ふくと申します。

4/20に待望のノクチルGRADが実装されましたね。ここではその中の樋口円香GRADについての感想を書かせていただきました。
自分はこういったものを書くのは生まれて初めてですので拙い文章かと思いますが、そんな自分なりに精一杯書かせていただきました。最後までお読みいただけると幸いです。

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結論から言うと、自分は逝きました。今はあの世から文字を打っています。とても良い人生だったと思います。自分はこのお話を見て樋口円香という人間の輪郭が少しだけ鮮明になったような気がします。自分は一丁前に円香担当を名乗っていますが、正直なところ円香のことを全く掴めていません。慎重かと思えば単独で283プロの調査に来るし、冷静かと思えば取材のカメラに向かってピースもします。それは年相応の未熟さ故なのか、それともそれが円香の本質なのか。そして、今回もそんなお話(たぶん)。彼女たちは軽やかに、しかし決して軽くはない一歩を踏み出しました。彼の言葉を借りるなら、ゾウがドシーン!ってね!

プロローグ【脈を打て】

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円香GRADは、円香とプロデューサーがCM撮影のスタジオに向かう途中、円香がとあるアイドルのGRAD向けのPR動画を見ているところから始まります。とても意味深なPR動画で気になってしまいますが、その答え合わせはひとまずお預けです。そして、スタジオのあるビルのエレベーターで偶然ギンビロの“偽”で登場したアイドル(ややこしいので以降「アイドルちゃん」と呼びます)と出会います。自分は当時ギンビロ円香を持ってなかったので「ほへ〜」ぐらいにしか見てませんでしたが、先輩円香Pさんは椅子から転げ落ちたのではないでしょうか。自分も転げ落ちたかったです。

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ここでアイドルちゃんからGRADを最後のトライにすると告げられます。そして、その決意の背景には以前円香から言われたある言葉が関係しているようです。

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しつこいようですが自分はこの当時ギンビロ円香持っていなかったので、円香がこんなクサいこと言ったの!?と驚愕していた記憶があります。そんなことは置いておいて、アイドルちゃんにとって円香はとても大きな存在なのですね。また、冒頭に流れていたPR動画はアイドルちゃんのものと思われますが、そこからGRADへの本気さが伝わってきます。別れ際の「頑張りましょうね、樋口さん。お互いに!」は宣戦布告でしょうか。どっちも頑張れ!

シーズン1【空は晴れている】

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円香はCMの衣装合わせをします。円香のスマイルいいですね。ここがマックなら毎日注文します。スタイリストは円香に、この衣装は布が多いけど動けるか?と聞きますが円香は踊れると答えます。このシーンとタイトル、なんとなくギンビロの“偽”の対比のような気がしませんか?“偽”は曇天の背景から始まり、加えて円香が「アイドルだけ薄手なんてありえない」と言っていました。少し無理やりかもしれませんが、ここで出てくる布は周囲の期待、または才能を表しているのではないでしょうか。薄手のアイドル=評価されず期待されていないアイドル。対して、布が多いアイドル=才能があり周囲に期待されているアイドル。期待を背負っているため動きづらい。みたいな。

そんな円香を見て、営業という人物がこう言います。

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これも想像ですが、円香は“軽やかに踊っている”のではなく、“軽やかに見せている”のではないかと思います。円香は低燃費ですが、それは決して楽をしたいというわけではありません。必要な練習はするし、なんならコソ練もします。また、このお話では、ここまでに何度か円香の「…っ」というセリフが出てきます。期待を背負っていながらも、それを感じさせないよう無理をして軽やかに見せているように感じます。全てをポジティブに捉えてしまう厄介なオタクなので、軽やかに見せることでPに心配をかけないように、安心して見ていてもらえるようにという想いからかな?なんて思っちゃったりします。

円香とプロデューサーは衣装合わせの後、WINGにも登場したCDショップの前を通ります。その時に円香から「宣材写真を撮り直せるか」と聞かれます。また少し話が変わりますが、円香の初めての撮影は宣材写真の撮影でした。そして、その帰りに通りかかったのがこのCDショップです。たぶん円香はずっと撮り直したいと思っていたのではないでしょうか。そして、このCDショップの前を通ってそれを思い出したのかなと思います。“カメラ・レンズに笑う”の時を思うと円香が宣材写真を撮り直したいと言うなんてなんだか感慨深いですね。WING→GRADの円香の気持ちの変化を表しているように思います。

シーズン2【息遣いを聞く】

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くたくたになったプロデューサーが誰もいない(はずの)事務所に帰ってきました。いつも本当にお疲れ様です。
プロデューサーは、円香の頑張りに見合う働きをしなければの思いで今日も頑張りました。それから、円香の宣材写真に向かって「…頑張ろうな」と声をかけちゃいます。相当疲れているのでしょう。そんな中、誰もいないはずの事務所の中に足音が響きます。目線を移すとそこには円香がいました。円香の「…ん」ってセリフかわいくて好きです。プロデューサーは当然驚きます。驚き方がとってもキュートですね。担当アイドルの宣材写真を見てにやついているところを見られてしまったプロデューサー。口止め料として送っていくと言いますが、円香はいつものように断ります。しかし、今日の円香はちょっと違いました。帰り際にこう言い残します。

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Pを労っての拒否だったのですね。円香のためにと頑張って働いた結果、却って円香に心配をかけてしまっています。Pが円香を想うように、円香もPを想っていることがわかります。

事務所を後にし、バスを降りた円香は、アイドルちゃんと自分を絶賛していたというプロデューサーの言葉を思い出します。そして、こう呟きます。

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ここでこのお話は終わります。なんとなく雲行きが怪しい気がしますね。自分の気のせいならいいのですが、、

シーズン3【無機質な廊下】

ここでは、円香とプロデューサーが別々の場所で仕事をしている場面から始まります。そして、仕事が終わりスマホを見ると円香から連絡が来ていることに気づきます。メッセージの内容はこうでした。

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当然、プロデューサーは驚きます。咄嗟に円香に電話をかけますが円香は出ません。するとそんな時、CMの衣装合わせで円香を絶賛していた営業と遭遇します。そして、ちょうど円香にお願いしたい案件がある言い出します。しかし、それは炎上したタレントの代役で、仕事の内容も若者向けの少し過激なものでした。それでも営業は、若者への知名度は一気に広がるからおいしい話だと勧めます。しかし、プロデューサーはそれを辞退します。プロデューサーは売れることよりも円香の気持ちを優先しました。営業は困惑します。恐らく、営業は本心で良かれと思って声をかけたのでしょう。そして、最後にこう言い残しその場を去ります。

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とある方が、この行動は相手を想うばかりに相手のチャンスを潰してしまっており、それがこの後の円香と共通していると言っていました。まさにその通りだと思います。
そして、そんなプロデューサーのもとにツイスタのトレンド通知が来ます。それは、先程円香が失敗したと言っていたバラエティ番組の名前でした。

結論から言うと、ここで自分の心臓は握り潰されました。円香は出演したバラエティ番組で、プロローグに登場したアイドルちゃんと共演しました。アイドルちゃんは自分で自分をネタにし、みんなを笑わせます。それがアイドルちゃんなりの精一杯のアピールだったのでしょう。しかし一人だけ、円香だけは笑わなかった。いや、笑うことなどできなかったのでしょう。彼女がどんな想いでアイドルをしていて、どんな想いでこの後のGRADを控えているかを知っているからです。以前の円香のセリフ、「笑っておけば何とかなる」の対比のように感じます。円香はアイドルちゃんに向かってこう言います。

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自分を大切にしてほしいという願いと、彼女の努力が評価されない世の中への憤りが感じられます。ところが、円香の想いは全く違う形で受け取られてしまいます。

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ここ、本当に辛すぎる。円香の気持ちを想像すると胸が張り裂けそうになる。加えて、アイドルちゃんも決して悪気はないのです。想いを伝えるって、こんなにも難しいのですね。
そして、ついに円香はPの迎えを受け入れます。

シーズン4【椅子の背もたれに】

プロデューサーは円香のいるカフェに到着します。そういえば、円香と初めて出会った時も事務所の近くのカフェに入りましたね。円香は軽食を頼んでいたようで、プロデューサーにあなたも食べたかったらどうぞと促します。プロデューサーが注文から帰ってくると、円香は仕事の失敗について謝罪をします。そして、自分の発言が彼女のチャンスを潰してしまったことを悔います。

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プロデューサーは考えます。円香に一番伝えたいことは何なのかを。そんな中、注文していた桜えびのパスタが到着します。プロデューサーは、せっかくだから食べながらにしようと促します。
すると円香は、食べながらで適当に聞き流してもらいたいのですがと切り出し、自分から話し始めます。円香は、自分の才能に気づいていました。アイドル活動だけでなく、さまざまな才能に恵まれていることに。そして、だからこそ自分の言葉は“軽い”と。みんなに笑われていた彼女の言葉の方が“重い”と。

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正直もう自分の心は限界でした。
そんな時、プロデューサーの頭の中に2つの言葉が過ります。先程自分が営業から言われた言葉と円香がアイドルちゃんに向けて言った言葉です。

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恐らく、プロデューサーはずっと自信がなかったのだと思います。未熟で青臭い自分の言葉が円香を正しく導けるのか。しかし、円香はアイドルちゃんに言いました。「あなたは、あなたのままで、間違っていない」と。プロデューサーは何かに気づいたように「…そうか」と呟きます。ここ、円香の言葉がプロデューサーの背中を押したような気がしてとても好きです。プロデューサーは先程の円香のようにこう切り出します。

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ここで選択肢です。どれも素晴らしいですが、個人的には「どれだけの価値があるのだろう」の最後のプロデューサーのセリフが本当に大好きです。まだ見ていない方は是非ご自分の目でお確かめ下さい。プロデューサー、円香のプロデューサーでいてくれてありがとう。

話を聞き終えた円香はプロデューサーに聞きます。

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しかし、プロデューサーは、

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と言い答えません。
やっとプロデューサーは円香との接し方がわかってきたような感じがしますね(笑)。
円香は何か考えるように「…ふうん」と呟いた後、「申し訳ありません、しっかりと聞いてしまいました」と続けます。
すると、プロデューサーはこう言います。

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いつもの円香なら、絶対に拒否するでしょう。しかし、

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まさかのホットのレモンティーも追加しちゃいます。ここのシーンめっっっっっちゃ好きです。
タイトルにもありますが、ようやくプロデューサーは円香の背もたれになれたのだと思います。そして、円香もようやくプロデューサーという背もたれに寄りかかれたのだと。

“安心して頼ってもらえるように”
ふふっ、良かったね。プロデューサー。

エピローグ【願いは叶う】

最後のお話です。打ち合わせを終えた円香とプロデューサーはエレベーターに乗り込みます。恐らく舞台はプロローグに出てきたビルと同じでしょうか。すると、そこにはあのアイドルちゃんがいました。円香はGRADで優勝しました。それはつまり、アイドルちゃんがアイドルという道を諦めることを意味します。
円香は必死に考えます。アイドルちゃんに一番伝えたいことは何なのかを。そんな中、アイドルちゃんが先に口を開きます。

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ここで、エレベーターがアイドルちゃんの目的地に到着します。

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言ってしまえば、ここで円香が何も言わなくても何の問題もなかったでしょう。何も言わなければ恐らく円香とアイドルちゃんは二度と会うことはないでしょうし、チェインで連絡を取ることもない。アイドルちゃんがエレベーターを降りて行くのを黙って見送ることもできたはずです。しかし、それでも円香は声をかけました。そして、アイドルちゃんに伝えました。

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もう言葉が出ません。
おれは一生樋口円香担当です。

あれ、この展開なんか既視感があるなぁと思ったら冒頭に出てきたアイドルちゃんのPR動画に似ていますね。

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何もしなくても回る時計の針を、円香は自分で回したのですね。
ふぅ〜〜〜〜〜はい、「完敗」
またシャニマス君には一本取られました。

そして、エレベーターは2人の目的地に到着します。扉が開き、円香もまた歩き出します。プロデューサーとともに。

おわりに

最後に、ラストで円香がアイドルちゃんに向けて放った「頑張ろう。お互いに」という言葉について書かせてください。恐らく、円香が伝えたかったことは敗者復活戦勝利後に言っていたこのことだったのではないでしょうか。

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アイドルちゃんは、プロローグでは「頑張りましょうね、お互いに!」と言っていますが、エピローグでは「これからも頑張ってください」に変わっています。自分はもう頑張れないけど、これからも応援していますというような想いが感じられます。円香はそんなアイドルちゃんに、アイドルという道から外れるけど、それは終わりじゃなくて新しいスタートなんだよ。だから、お互い頑張ろう。と伝えたかったんだと思います。円香好きだ。

最後になりますが、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。自分のこんなただ長いだけの怪文書にお付き合いいただき感謝の気持ちでいっぱいです。この調子で少し自分語りいいですか?(ダメです)自分がシャニマスにハマったのは2020年12月です。ちょうどノクチル沼にハマりだしたところで“海へ出るつもりじゃなかったし”が開催されて狂った記憶があります。それまでは、いろんなコンテンツに手を出しまくる所謂DDでした。それもまた楽しかったのですが、今のように一つのものに熱中するなんて一切ありませんでした。そんな自分を変えたのがアイドルマスターシャイニーカラーズです。まず、コミュがとにかく面白い!自分がシャニマスにハマったきっかけはなんと言ってもストレイライトのファン感謝祭です。シーズン4のコミュであさひが冬優子と愛依に向かって言うあのセリフ、あれに自分のハートは射抜かれました。そして気がついたら今に至ります。(飛び過ぎじゃね?)
シャニマス、本当に最高です。出会えて良かったと心から思います。一年前の自分がこの怪文書を読んだらどんな反応するかな、、、笑
以上、需要皆無の自分語りでした。

長らくお待たせ致しました!これで本当に最後になりますが改めて!
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
これからもプロデュース、頑張りましょう!お互いに!

#シャニマス #樋口円香 #GRAD #感想



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