【福岡グルメ】小郡/さとう別荘/天然鴨の絶品狩場焼きと鴨刺【ササミ刺しのカルチャーショック】
昨年の話ですが、筑後地方小郡にて養殖ではない天然の鴨を頂けるお店があるということで行って参りました。
お店の名は「さとう別荘」。本館があるかは未確認ですが、ネットで調べた感じだと今はもう無さそうです。大正時代に建てられたもので、趣深い空間でした。
元々小郡は、寒さを避けてシベリアから南下してきた鴨が飛来する地域だそうで、鴨狩りの歴史は江戸時代からあるそうです。小郡の猟は網を使った特徴的なもので、銃を使った猟とは違い、肉を傷めない工夫があるとのことでした。また餌もお米を食べていることで臭みがないのだとか。
この時頂いたのは、ここでしか食べられない狩場焼きコース。特注の鉄板で焼いた鴨肉は油が適度に落ちて実に野趣溢れる味わい。ネギとの相性も抜群で、初めて鴨葱の言葉に得心が行きました。クセは全くなく、鴨肉が苦手という方も食べられるんじゃないでしょうか。
しかし、カルチャーショックだったのは一皿目にやってきた鴨の刺身!新鮮な肉を仕入れているから刺身で提供できるんですね。モモ、ササミ、ハツだったかな(うろ覚え)。ねっとりと、しかししつこさ皆無で濃厚な味わいは初体験でした。特にササミは普段知ってるササミと違う!とガツンとやられました。他、モモ焼きや唐揚げもおいしかったです。
他では味わえないので再訪する価値あるお店でした。なお、完全予約制のようなのでご注意ください。鴨は11月15日が解禁日で、3月頃まで提供されるとか。来店したらその場で翌鴨シーズンの予約を入れる方もいるそうですので、お早めの予約が吉です。ごちそうさまでした。