XF18-55mmの生産終了に寄せて(作例あり)
2024年4月、FUJIFILM Xシリーズの標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」が生産終了となった模様です。
合わせて、X-T5の「XF18-55mmレンズキット」も同時に終了となりました。
その証明として、FUJIFILM公式ショップ「フジフィルムモール」から当該商品ページが削除されていました(お探しのページは見つかりません、の表示)
長きにわたって生産を続けていたこの標準レンズを、現在も所有している私なりの目線で作例を含め紹介します。
Xシリーズ「初めの1本」にふさわしいレンズと言えるメリット
このレンズはXシリーズ初のズームレンズ、かつ手ブレ補正(OIS)搭載で「はじめてのXシリーズの1本」にふさわしいと言えると思います。
いや、それ以上と思わせるスペックの持ち主でしょう。
これだけコンパクトで開放F2.8はじまりの標準ズームは、他にはありません。(キヤノンAPS-C標準ズームでも、大抵F3.5か4から)
開放だと、意外に周辺がボケます
性能面では静止画・動画ともに特段というわけではないものの、普段使いには十分なものと言えます。
(写りに関しては、最後の作例を参考にご覧ください。)
やっぱり気になるデメリット
やや重い
ある程度の重量は安定しますが、X-E/Aシリーズの組み合わせだとボディ+レンズで500gを超えます。
私の所持機である「X-E4」では、重量の内訳は下記の通りになります。
しかし、スナップ撮影としての持ち運びには、”手軽”というには微妙です。
軽くて持ち運べる標準ズームレンズとなると、廉価版ではありますが「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」(重量135g)一択になります。
(本音はこれに切り替えてもいいと思うくらい)
接写に弱い
標準的な被写体であればフル対応可能ですが、接写となると厳しいです。
本レンズの最短撮影距離は以下の通りとなります。
上の写真は、たまたま道路上を歩いていた沢蟹を撮ってみたもの。
テレ側でアップにしようとしていましたが、なかなかピントが合わず。
この写真も微妙にピントが合ってませんでした(汗)
結論
XF18-55mmはメリット/デメリットがハッキリしていたものの、登場当時としてはコンパクトでAFが静かで速い。
ボディの大小に関わらず、ボディ+レンズのサイズでもコンパクトさは顕著にでています。
そして、コストパフォーマンスは高い。
10年も君臨し、X-Tシリーズ第1〜5世代まで、キットレンズとしてもラインナップされました。
以上のことを考えると、基本性能は高かったといえるのではないでしょうか。
後継は第5世代対応といえども、本レンズをある程度踏襲か
2024年2月に公開されたYouTube公式動画「X Summit」において、このレンズの後継と思われる新しい標準ズームレンズが公式に発表されています。
新レンズは「XF16-50mmF2.8-4.8」です。
開放F値が2.8-4.8と、やや高くなっている点で気にされている方がおられますが、問題はそこではないのでは、と思われます。
また、恐らく第5世代センサー&プロセッサー対応と思われます。
これ以上はあくまで噂レベルとなるでしょうから、詳しくは5月16日(木)にプレミアム公開される「X Summit」で明らかになるでしょう。
10年ぶりに刷新の標準ズームレンズはどう進化するか。買う買わないに関係なく注目です。
XF18-55mmの作例
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