キヤノン初のナノUSM搭載、EF-S18-135mm
私にとってのキヤノン機は、ほぼ仕事メインとしての道具。
現在は新しいRFレンズ&カメラが登場しても、すでに完成かつ安定している「EFマウント」のシステムを現在も使用しています。
今回は、EF-Sレンズ(APS-Cセンサー搭載デジタル一眼レフ用)の1本
EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM
について紹介します。
小型の「ナノUSM」搭載レンズ
こちらは「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」の後継レンズで、AF駆動モーターをSTM(ステッピングモーター)から小型チップの「ナノUSM」に変更。静かで速いAF駆動を実現したものです。
USM=UltraSonic Motor(超音波モーター)搭載レンズは、通常は「リングUSM」などという大きめの部品が使われています。
(本レンズの最大の特長、ナノUSMについては下記紹介ページを参照)
このレンズは2016年に発売されたもので、後に「EOS 7D Mark II」のキットレンズとしても登場しました。
(2014年の発売時はSTMモデルがキットレンズ)
いいところ
軽量・コンパクトで、初めての1本として最適。
ナノUSM搭載で音が静か、かつAF駆動が速い。動体撮影(AI SERVO)やズーム流しにも問題なく対応可能。
気になるところ
距離計が省略
最短撮影距離が39cmとやや寄りにくい
レンズフードは別売り
作例(JPEG撮って出し)
購入して早速試し撮りした作例です。
装着カメラはEOS 7D Mark IIで、被写体によりピクチャースタイルを変えています。
結論
基本的に、初めての1本として標準的で文句のない性能だと思います。
被写体に対してそんなに寄れないし、ボケ味はわかりにくい。そもそもお花やポートレート向けのレンズではないと思います。なので、そこまで求める必要はないかと。
しかし、スナップや風景、動きものに対しては問題なく対応しているように思います。
このナノUSM、過去にEFレンズに搭載されているのは2本のみ。
ですが、RFレンズには汎用レンズ(いわゆる銀ハチマキ)を中心に多数搭載されています。
RFはショートバックフォーカスと相まって、ナノUSMは大口径・長尺でも軽量化に貢献していると思います。
小型・軽量かつ低価格を実現するにはSTMで構いませんが、静かでより高速に、より安定したAF駆動ならUSMだと思うのです。
なので、今後もキヤノンから始まる技術の進化には(多少なりとも)注目しています。何せ業務で使用されている方々には、重大な要素の一つですから。
ただし、技術の進化は大事ですが、進化した技術を活かして精度の高い撮影に生かしていかなければならないのは言うまでもありません。
お読みいただき、ありがとうございました!