マイカメラ「Canon EOS 6D Mark II」
最近のレンズ交換式デジタルカメラは「ミラーレス」が主流になっていますが、私は実は「一眼レフ」が撮りやすい人です。
今回は、持っているキヤノンの一眼レフカメラ「EOS 6D Mark II」について紹介します。
EOS 6D Mark IIとは
キヤノンから2017年10月に発売された、フルサイズセンサー搭載のミドルクラ一眼レフカメラ。
フルサイズを始める1台として最適な一眼レフです。
前代「EOS 6D」(2012年発売)の後継機種で、5年のブランクを経て新機能搭載と様々な性能向上が図られました。
キャッチコピーは「Live!」
このカメラの最大の特徴は3つ
バリアングル式液晶モニター搭載(キヤノンのフルサイズ一眼レフ初)
防塵防滴を施したボディ(ただし、ボディの素材は樹脂製)
4Kタイムラプス動画とBluetooth対応
初代6Dからの大きな変更点
センサーの画素数増加(2,020万画素→2,620万画素)
映像処理エンジンの性能向上(DIGIC4→DIGIC6)
測距点が11点(点配置)→45点(集中配置)
連写速度の高速化(4.5コマ/秒→6.5コマ/秒)
キヤノン機はもう1台、EOS 7D Mark IIも持っています。
しかし、学校関係をはじめとする業務利用において、安心できる予備機が必要になったため
急遽導入しました
(それまでは初代7Dを持っていましたが、修理受付期間終了に伴い手放しました)
もう一つ、業務上の撮影において、フルサイズ機の必要性を感じたこと。
学校関係ではそんなに引き伸ばす必要がないため、APS-Cでも問題ありません。
しかし、APS-Cと比べてフルサイズは高感度に強く、ノイズが少ないこと。
あとはキヤノン側の事情なのですが、APS-C対応のEF-Sレンズが非常に少ないこと(新製品すら出ていない状況)です。
一方で、フルサイズ機の理想は「EOS 5D Mark IV」
画質・操作性・信頼性の面で文句なしのカメラです。
しかし、新品の価格が現在も30万円を超えており、手が出せない状況です。
後述の気になることはありますが、この6D Mark IIを使っていて特に問題ありません。
初代6Dから向上した性能
バリアングル式液晶モニター
6D Mark II の最大の特徴。
人混みの中や低い位置から高い位置にある被写体など両腕を上げて高い位置で、また座っている子供など地面まで下げて低い位置での撮影がしやすくなりました。
※当方はスチル優先での使用を前提としているため、動画はあまり使いません。各種デバイスの進化
デバイス(センサー、画像処理エンジン、AFユニットなどの電子部品)の進化で、より高速なAFと低ノイズな高感度撮影などが可能になりました。
映像エンジンDIGICは7に(初代は5+)、
CMOSセンサーの画素数は約2,620万画素(初代は約2,020万画素)
AFの多点化と高速化(測距点11点→45点)などの点で進化しています。より高速になった連写速度
初代の最高4.5コマ/秒→6.5コマ/秒に向上。
部品が大きいフルサイズ一眼レフとしては速い方で、動きものにより対応できるようになりました。
※ただし、高速連写では7D Mark IIを優先的に使用するため、本機では使いません。Bluetooth対応
キヤノンが用意しているスマートフォン用アプリ「Camera Connect」とカメラとの接続を、Bluetoothでペアリングするだけで簡単に接続できます。
(Wi-Fi接続に必要なパスワードの入力が省略可能)
デメリットというより、業務使用で気になること
6D Mark IIは、ボディがAPS-CサイズのEOS 80Dをベースとしているため、ランクとしてはミドルクラスに分類されています。(だからと言って、プロに不向きというわけではありませんが)
結論から言うと、フルサイズ機であるものの80Dと同様の性能となっています。
この関係上、特に性能の面で気になることを挙げました。
耐レリーズ性能10万回
ボディサイズが 80Dとほぼ同じとはいえ、こちらはフルサイズセンサーで各部品が大きいので一概には言えませんが…
業務では、1日に1,000枚以上撮ることがあります。
このため、シャッター回数が増えるとミラーやシャッターの動作ユニットなど、寿命が早くなります。ここが、一番気になること。
(参考:5D Mark IV→15万回、7D Mark II→20万回)
参考まで、知人のカメラマンはEOS 80Dを3年使用して、シャッターユニット等を2度交換していたほどです(賛否ありますが…)
ただ、個人的に高速連写する必要がなく、必要なだけレリーズすると割り切っています。
SDカードのみのシングルスロット
趣味の範囲でなら問題ありませんが、業務使用となるとRAWデータ撮影が中心(もしくはRAW+JPEG同時記録)になります。
RAWデータだと1枚あたり20〜50MBを要する上、高速読み書き対応のSDカード(UHS-I)が必要になります。
当方は高速連写しませんが、小刻みにシャッターを切ることもあるため、書き込みが追いつかない可能性があります。
これをなるべく防ぐにはできるだけ新しく、信頼おける高速タイプのメディアを使うことが重要になります。
ボディの材質と操作性がやや劣る
本体は防塵防滴の構造ではあるのですが、材質は樹脂製です。
また、5D Mark IVや7D Mark IIよりもダイヤルが小さく、ボタン配置も異なります。
このため、マグネシウム合金製でダイヤル類が大きい5D Mark IV、7D Mark IIより低くなっています。
過酷な条件での撮影を考えていないとはいえ、耐用性を保つため使用環境
や保管状況は考えないといけません。
しかし、他の写真スタジオ様に業務で使っている方もおられること
雨風の中で撮影する機会がほぼないこと
高速連写をする必要がないこと
これらを考えると、まずはこのカメラでも問題ないと思います。
(ただし、定期的に「あんしんメンテ」を受ける必要がありますが)
このカメラの末路、とは
ご存じ、キヤノンはフルサイズミラーレス「RFマウント」中心にラインアップを揃え続けています。
これに反して、一眼レフ用のEFレンズは登場していません。
ちなみに、メーカー修理受付期間(オーバーホール含む)は現時点で未定です。個人的には、2027年あたりまでは修理受付可能かと思いますが。
※キヤノン「修理対応期間対象製品一覧」ページ参照
もしRFマウントへの移行を考えるなら、この6D Mark IIと大方同じクラスの「EOS R6」になるでしょう。
これでも、6D Mark IIより高性能かつ高値ですが…
なので、今後のラインアップを見ながら、RFマウントへの移行タイミングを見極める必要があります。
しかし、先の先を考えても仕方ありません。
とにかく、今の手持ち機材で最高の作品を作り出すことが如何にできるか、考えていきたいと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました!
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